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 メール/文書管理のソリューション大手,米Pitney Bowesは米国時間3月15日,地理情報ソリューション大手の米MapInfoを買収すると発表した。Pitneyは7営業日以内に,MapInfoの発行済み普通株の公開買い付けを開始する。買い取り価格は1株につき20.25ドルで,買収総額は約4億800万ドルにのぼる見込み。公開買い付けは規制当局の承認を経て,2007年第2四半期に完了する予定である。

 MapInfoは,位置情報に関するソフトウエアとデータ,およびサービスを統合し,付加価値のある地理情報を世界中の企業や政府機関に提供している。MapInfoは,世界60カ国にパートナーおよび販売チャネルを有し,顧客数は7000を超える。同社の2006年度の売り上げは1億6500万ドル。従業員数は約940人で,米国のほか,カナダ,欧州,オーストラリア,アジアと世界中に拠点を持つ。

 今回の買収によりPitneyは,地理情報ソリューション分野の事業を拡充したい考え。同社は2004年に,米Group 1 Softwareを買収して同分野に参入している。買収完了後,MapInfoはPitneyの完全子会社としてソフトウエア事業部門内で業務を継続する。Pitneyは1年半以内に1000万~1500万ドルの支出削減を見込んでいる。

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