自社開発の学校管理システム「TechnoSMS」やオンラインショッピングモール「Youbuy」などを手掛けるテクノピアン(横浜市)。新CEO(最高経営責任者)に3月1日付で就任した松山和久氏に、今後の戦略などを聞いた。販売パートナーを拡大するなど経営体制を強化し、新しい事業展開にもつなげる方針だ。テクノピアンは留学生だったトルコ人が2004年11月に日本で創業した企業。社内に外国人が多く、多言語対応のシステムなどを得意としている。
■学校管理システムのTechnoSMSは2006年10月に出した製品で、オープンソースのSugerCRMがベースになっている。元々は語学学校向けのシステムで、カレンダーやスケジュール管理、講座登録、受講料の経理処理といった機能を備える。日本語や英語のほか、中国語や韓国語にも対応できる。語学学校や予備校などのほか、カルチャーセンターやスポーツクラブをターゲットに考えている。
■TechnoSMSは現在、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)サービスとして展開している。初期費用は50万円から、月額10万円からという料金設定で、既に20校以上のユーザーを獲得している。今秋には300校ぐらいにも増やしたい。そこで現在の直販スタイルから今後は間接販売を強化して、将来は売り上げの半分を間接にしたい。既にいくつか代理店も決まった。ASPサービスだけでなく、パッケージ化も考慮している。TechnoSMSの簡易版として無料のポータルを開設する予定で、TechnoSMSの販売につながるようにしたい。
■グループ会社であるE-BUYは、今春からオンラインショッピングモールのYoubuyのサービスを開始する。これは日本人だけでなく数百万人といわれる在日外国人までも視野にいれたサービスで、当社の多言語対応の特長が生かせるだろう。まずは10カ国語で表示できるようにする。当初は50店舗ぐらいからスタートし、1年後は300店舗ぐらいにしたい。日本でオンラインショッピングモールの基盤を作った後は、ロシアやトルコなど海外展開も図りたい。