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 米Intelは3月29日,XeonやCore 2シリーズなど,今年後半に出荷するx86系新プロセッサ群「Penryn(ペンリン)」の概要を一部明らかにした。

 Penrynは現在同社がx86系プロセッサに採用しているマイクロアーキテクチャ「Core」の改良版に従って製造する。モバイル向け,デスクトップ向け,サーバー向けに計6種類のプロセッサ製品を出荷する予定。

 6種類のプロセッサ製品群は,Coreマイクロアーキテクチャの特徴を引き継ぐ。製造プロセス・ルールを現在の65nmから45nmに微細化したうえで,キャッシュ・メモリの容量の増加,仮想化支援機能の拡張など,各所に改良を加える。ノート・パソコン向け製品では,より消費電力を抑える機構も用意する。

 Intelは45nmに微細化することでダイのサイズを縮小でき,トランジスタのスイッチング・スピードは20%向上。消費電力の低減も期待できるとしている。微細化を実現するに当たって,Intelは高誘電率(High-k)絶縁膜と金属ゲート電極の両素材技術を開発し適用した(45nmの製造プロセス・ルールについての関連記事)。

 Penrynでは,クアッドコア(4つのコア)とデュアルコアの2タイプを用意する。サーバーおよびワークステーション向け「Xeon」シリーズ,そしてデスクトップ向け「Core 2」シリーズについては,それぞれクアッドコア製品とデュアルコア製品を用意。クアッドコアの製品は,プロセッサのパッケージに二つのダイを入れた形になる(Penrynについての関連記事)。ノート・パソコン向けのCore 2シリーズについてはクアッドコア製品は用意せず,デュアルコア製品のみを用意する計画。