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英フォンワイヤレスのマーティン・バルサフスキーCEOが来日。出資の経緯について説明した
英フォンワイヤレスのマーティン・バルサフスキーCEOが来日。出資の経緯について説明した
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伊藤忠商事の宇宙・情報・マルチメディアカンパニー 情報産業部門 情報産業ビジネス部 ITプロダクトビジネス課 プロジェクトマネージャー瓜生裕明氏
伊藤忠商事の宇宙・情報・マルチメディアカンパニー 情報産業部門 情報産業ビジネス部 ITプロダクトビジネス課 プロジェクトマネージャー瓜生裕明氏
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 公衆無線LANサービスを展開する英フォンワイヤレスは2007年3月29日、エキサイト、伊藤忠商事、DGインキュベーションからの出資を受けたと発表した。元々資本提携している米グーグルなどの額と合わせ1000万ユーロ(約15.8億円)の出資を受けたことになる。

 エキサイトと伊藤忠商事は今後、国内でのFONの普及活動を加速させる。伊藤忠商事はFONのサービスや専用無線LANルーター「LaFonera(ラフォネラ)」を広めるためのパートナーシップを構築したり、FON会員のユーザビリティ向上のための各種サービスを準備したりする。「日本マーケットには欧米と異なるハードルがある。総合商社の力で各種ビジネス展開の手助けをしていく」(伊藤忠商事の宇宙・情報・マルチメディアカンパニー 情報産業部門 情報産業ビジネス部 ITプロダクトビジネス課 プロジェクトマネージャー瓜生裕明氏)。

 具体的には、インターネット・サービス・プロバイダーや通信キャリア、デバイスメーカーとのパートナーシップ構築、カフェやコンビニエンスストア、ランドマークへのアクセスポイントの設置、既存の公衆無線LAN事業者とのローミング提携など、ネットワークの整備を図る。「こういったサービスは口コミだけでは限界があり、リアルなチャネルやパートナーをセットアップすることが重要」(瓜生氏)なためだ。ユーザビリティ向上としては、クレジットカードだけで提供している決済方法を、プリペイド型のWebマネーに対応させることなどを計画しているという。

 一方、エキサイトはFONサービス開始当初からフォン・ジャパンと業務提携しており、今回の出資で、さらに協力体制を強化する。約1800万人のエキサイト会員に対して、FONのアクセスポイントを利用できる環境を整える。これにより、エキサイト会員はエキサイトのIDを利用して世界中にあるFONのアクセスポイントを利用できるようになる。「夏ごろにスタートできるよう準備を進めている」(エキサイトの取締役エンタテインメント事業部長坂本孝治氏)。このほか、FON会員に向けたコミュニティサイトの開発・運営なども手がける。

 FONは、ユーザーが自宅に設置した無線LANルーターを公衆無線LANのアクセスポイントとして活用するサービス。2007年3月26日時点で国内会員数は約1万8000人、設置されているアクセスポイントは約9500カ所になる。150カ国でサービスを提供しており、全世界での会員数約34万人、約13万のアクセスポイントがある。

 会員形態は3種類(関連記事)。現在、国内ではLinusと呼ぶ形態だけを提供している。残りのAliensは2007年夏頃にスタートする予定で、もう一つのBillsは国内の法整備の都合上「当分の間提供する予定はない」(フォン・ジャパンのチェアマン千川原智康氏)としている。