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 米Hewlett-Packard(HP)は米国時間4月4日,ゲーム市場向け戦略の概要と,ゲーム業界に応用できる新しい技術を発表した。インフラやワークステーションを含め,ゲーム業界向け技術の提供に取り組むという。

 HPは,オンライン・ゲーム企業に技術インフラを提供するほか,カジュアル・ゲーム向けパソコンや,ゲーム開発者向けワークステーション技術など,同業界への技術提供で市場をリードしているという。2006年9月には,高性能のゲーム用パソコンを手がけるカナダのVoodooPCを買収している。HPは,ハイエンドのゲーム・ブランド「VoodooPC」とその研究開発リソースを,ゲーム用の新しいパソコン,ディスプレイ,ネットワーク技術の製品化に向けて活用していくという。

 HPは同日,同社の研究所が開発したゲームに応用可能な新しい技術を発表した。これには,ゲーム・プレーヤの視覚的経験を高めるカーブしたディスプレイ,実際の景色にデジタル画像を重ねて表示する技術などが含まれる。また,複数のプレーヤが大画面でゲームを楽しめる高解像度の「スーパー・プロジェクタ」も発表した。これらの技術は,ビデオ編集,テレビ会議システム,映画館のフィルム映写などにも応用できるとしている。

 HPの最高戦略責任者を務めるShane Robison氏は次のようにコメントしている。「当社の幅広い製品ポートフォリオにより,ゲーム市場のほぼすべての分野に技術を提供することができる。通信,メディア,エンタテインメント業界に技術を提供する世界の主要プロバイダとして,コンテンツ,ネットワーク,ITインフラを組み合わせてゲームを次のレベルに発展させられるポジションにいる」。

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