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 アイピーモバイルは2GHz帯を使った携帯電話事業への参入を取りやめることを明らかにした。「アイピーモバイルが携帯参入断念・総務省,周波数再割り当てへ」との一部報道に対して事実と認め,「本格的な携帯事業参入をするには資金が不足していた」(アイピーモバイル)と参入を断念する理由を説明した。関係者によると2007年度最初の営業日である4月2日に,アイピーモバイルは総務省を訪問。この時点で2GHz帯の周波数の返上が事実上決まったという。

 詳細については,4月10日に記者会見を実施して説明する。

 アイピーモバイルは2005年11月にイー・モバイル(イー・アクセスの子会社)やBBモバイル(ソフトバンク子会社)とともに総務省から周波数を割り当てられ,携帯電話事業への参入を認められたベンチャー企業。3社のうち,イー・モバイルは3月31日にデータ通信による携帯サービスを開始した(関連記事)。BBモバイルは,親会社であるソフトバンクの旧ボーダフォン買収によって周波数を返上している(関連記事1関連記事2)。

 アイピーモバイルは,イー・モバイルやBBモバイルが割り当てを受けた1.7GHz帯ではなく,2GHz帯での携帯電話事業参入を予定していた。当初は2006年10月にTD-CDMA(time division-code division multiple access)方式によるデータ通信を中心とした携帯サービスを開始するとしていたが,2006年7月に参入時期を2007年春に延期すると発表(関連記事)。2007年1月に入ってからも都内で実証実験を繰り返すなど(関連記事),携帯電話事業参入への取り組みは継続していた。だが,当時から資金面についての不安が関係者から指摘されており,同社は事業の方向性について3月中には結論を出すとしていた。