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 NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は,ロシアの通信事業者トランステレコムと共同で展開する日本・ロシア間光海底ケーブルの建設計画について,進捗状況を明らかにした。日ロ間の海底ケーブルは,「HSCS」(Hokkaido-Sakhalin Cable System)と呼ばれるもので,北海道石狩市とサハリン州ネベルスク市の約500kmを結ぶ。

 NTTコムとトランステレコムがHSCSの建設について合意し,覚書(MoU)を締結したのは2月27日(関連記事)。その後,3月19日に「建設保守協定」をトランステレコムと正式に締結し,5月にも海洋調査を始める予定だという。完成時期は2007年末をメドとしている。

 海底ケーブルを敷設するベンダーには,実績を重視してNECを選定。NTTコムの総投資額は35億円程度になる見込みだ。

 HSCSの完成によりNTTコムは,トランステレコムがシベリア鉄道沿いに敷設している約5万kmの光バックボーンとの接続が可能になり,欧州までの最短ルートを確保できるようになる。これにより,英国と日本間の通信の場合で「遅延を180ミリ~200ミリ秒程度に抑えられる」(NTTコムの竹中正明グローバル事業部プロダクトマネジメント部長)。

 日本から欧州への通信ルートは現在,インド洋回りと米国回りの2ルートがある。NTTコムによると,英国と日本間の遅延はインド洋回りで約300ミリ秒,米国回りでは約260ミリ秒になるという。