米Time WarnerのAOLは米国時間4月9日，同社の会員にターゲットを絞った広告を展開できるサービス「AOL Search Marketplace」を発表した。広告主は同サービスにより，AOLの会員向けオンライン検索エンジン「AOL Search」の検索結果とともに表示されるスポンサ付きリンクを購入できる。
AOL Search Marketplaceでは，同社と提携関係にある米Googleの有料広告サービス「AdWords」を利用する。同社AOL Media Networks部門担当社長のMike Kelly氏は，「検索広告と表示広告の組み合わせは大きなインパクトを与えることができる。新サービスでは，広告主がこの2つを組み合わせ，効果的な広告キャンペーンを展開できるようにした」と説明している。
AOLは，経営の軸足をオンライン広告へと移しつつある。同社によると，広告による売上高が2006年は前年比41％，2006年第4四半期は前年同期比49％成長している。
さらに同社は，AOL Searchの機能強化を発表した。「AOL Local Search」のベータ版では，位置情報サービス「MapQuest」とAOLの地域情報サイト「CityGuide」を連携し，バーやレストラン，企業など，地域情報をより容易に入手できるようにした。さらに，「AOL Shopping and Commerce Search」では，米PriceGrabber.comの協力を得て，価格比較サービスの提供を開始した。
[発表資料へ]
