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Citrix Presentation Server 4.5
Citrix Presentation Server 4.5
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ソフトウエア実行イメージをダウンロード中の画面
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 シトリックス・システムズ・ジャパンは,画面情報(シン・クライアント)サーバー・ソフトの新版「Citrix Presentation Server 4.5」の販売を,2007年4月11日に代理店経由で開始した。新たにWindowsクライアントに対するソフトウエアの配布機能を追加した。価格は,30万2500円から。

 Presentation Server 4.5は,サーバー上で動作させたWindowsクライアント・アプリケーションの画面情報だけを画面情報端末(シン・クライアント端末)に表示するためのサーバー・ソフトである。ICA(Independent Computing Architecture)と呼ぶ画面情報伝達プロトコルのクライアント機能があれば,リモートからWindowsクライアント・アプリケーションを利用できる。

 画面情報の転送のために必要となるネットワーク帯域が数10Kビット/秒と少なくて済むため,システム資源をデータ・センターに一極集中化させて遠隔拠点から利用できる。クライアント管理コストを低減する効果があるほか,クライアント機を経由した情報漏えいの防止に役立つとしている。

 今回出荷する新版では,これまでの画面情報端末機能に加えて,Windowsクライアント機に対してWindowsクライアント・アプリケーションを動的に配布する機能を追加した。Presentation ServerからWindowsクライアントに配布されたアプリケーションは,専用の実行エンジンをインストールしたWindowsクライアント上で動作する。Windowsクライアントが画面情報端末を兼ねることで,エンドユーザーは画面情報端末によるアプリケーションの利用と,ソフトウエア配布によるアプリケーションの利用を使い分けることができる。

 ソフトウエアを配布してローカルで実行することで,マルチユーザーでの利用ができないソフトウエアなど,これまで使用できなかったアプリケーションも利用できるようになる。異なるバージョンのアプリケーションを単一のPresentation Server環境で使い分ける運用も可能。また,ソフトウエアを配布しておくことで,ネットワークに接続していない時でもアプリケーションを使用できる。

 配布するソフトウエアは,Windowsアプリケーションそのものにインストール情報を付与したバイナリ・イメージである。これを入手したWindowsクライアントは,Windows上で動作する専用の実行エンジン「ストリーミング・クライアント」を用いて実行する。ストリーミング・クライアントを利用するWindows側では,あらかじめアプリケーションをインストールしておくことなく,配布されたソフトウエア実行イメージを,あたかもインストール済みのアプリケーションであるかのように利用できる。

 ストリーミング・クライアントの稼働OSはWindows 2000以降。なお,配布するソフトウエアが稼働OSに依存する場合は,配布イメージを,Windows 2000用やWindows XP用など,稼働OSごとに用意しておく必要がある。