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 米IBMは米国時間4月11日,インテリジェントな電力供給網「Intelligent Utility Networks(IUN)」の実現に向けて,米CenterPoint Energyと提携を結んだ。CenterPoint Energyは,この構想を推進する電力会社グループ「Intelligent Utility Network Coalition」の設立メンバーとなった。

 IUNは,IBMが2006年11月に発表した新事業構想。電力供給網の信頼性や運用性の向上を図るために,リアルタイムの監視,制御,分析,シミュレーション,最適化機能などをネットワークに組み込む。

 今回発表したグループは,世界規模でIUN技術とソリューションの導入促進を支援するためにIBMが中心となって設立したもの。協調する業界グループの設立,知識共有,エネルギ業界と標準化グループとの協業,IUNソリューションと技術の開発などに取り組む。米国,欧州,アジア太平洋を拠点とする企業の参加を見込んでいるという。

 IBMとCenterPoint Energyは,電力供給事業の効率性と信頼性の向上に取り組むほか,顧客による電力使用の管理で,効率的な電力使用を支援するIUNソリューションの開発と導入で協調する。

 両社はこれまでに,CenterPoint Energyがサービスを提供するGreater Houston地域において,リモートからのサービス開始および停止を管理し,自動的にメーターを読み取る「Advanced Meter Infrastructure(AIM)」を限定的に配備するなど,いくつかのプロジェクトで協業を進めてきた。将来的には,リアルタイムで価格を知らせることで顧客が電気の使用量を管理できるようにしたり,電力消費量を削減するためにリモートからアプライアンスを制御できるようにする技術の開発を予定しているという。

 両社は,AMIプロジェクト以外にも「自己回復グリッド」コンポーネントを限定的に配備している。このコンポーネントは,電力配給停止の検出などを向上させるために情報や分析を提供するもの。電線を通信インフラの一部として使用する広帯域接続(BPL:Broadband over Power Line)技術の設計や実装のサポートを含め,IBMのGlobal ServicesがIUN構想に必要な通信ネットワークの実装と導入で協力している。

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