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 アスタリクスは、DTSがSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)事業の企画やサービス化に向けて設立した戦略子会社。6月からSaaSの商用サービス「Bizca」を開始する。同社の中島宏社長に事業戦略を聞いた。

■Bizcaの開発に当たっては、顧客に「社員間のコラボレーションツール」として使ってもらうことを主眼にしている。当初用意するのはグループウエアだが、メール、ブログ、文書管理などさまざまなアプリケーションを順次追加していく。SIerやMSP(マネジメント・サービス・プロバイダ)などをパートナーとして募り、彼らがSIや保守と組み合わせて、自社のサービスブランドで提供できるようにする。

■SaaS形態のサービスというと、グーグルが商用化した「Google Apps Premier Edition」など海外発のサービスと競合するように見えるかもしれない。だが当社にとって、それが今すぐ脅威になるとは思わない。例えばグループウエアには会議室予約機能を用意するなど、日本企業にとって必要な機能やインタフェースは何か、という点を重視して開発してある。

■また、サービス形態は基本的にパートナー経由にするものの、アンケート集計やワークフローなど一部のアプリケーションは、顧客ごとにカスタマイズして提供する。これも、他社のSaaSサービスにはない特徴だ。実際、既に1月からDTSのある顧客向けに、専用のアンケート集計システムを提供中である。

■将来的には、パートナー企業が独自のアプリケーションを開発して、Bizcaのサービスプラットフォーム上で提供してもらうことも狙っている。そこでBizcaには、日本発のオープンソースのWebアプリケーション開発フレームワーク「Ruby on Rails」を採用した。SaaSのアプリケーション開発で主流のJavaよりも、開発の手間やコストを抑えるのが狙いだ。私自身、RubyとJavaそれぞれでアプリケーションを開発した経験があるが、Rubyアプリケーションの開発工数はJavaの9分の1から10分の1で済むと実感している。