富士通は2007年4月17日、パソコンの2007年夏モデルを発表した。主要機種の概要は以下の通り。一部機種を除いて、OSはWindows Vista Home Premium。出荷開始は4月20日以降順次。
FMV-BIBLO NF NF50W/V
ワンセグチューナー搭載モデルが登場
15.4型横長液晶を搭載したスタンダードノート。ユーザー認証用の指紋センサーや高速インタフェースのExpressCardスロットを搭載するなど、インタフェース類が充実している。夏商戦モデルでは、全モデルでメモリー容量が1GBになったほか、同社のサポートソフトがワンタッチで起動する専用ボタンを装備した。容量が120GBのハードディスクを搭載する。
NF50W/V(写真)は、売れ筋価格帯のモデルとしては珍しくワンセグチューナーを搭載。ワンセグ放送の視聴だけでなく、録画にも対応する。想定価格は約18万5000円。NF50WはNF50W/Vからワンセグチューナーを省いたモデルで、約17万円。
NF40Wは容量が80GBのハードディスクを搭載して価格を約15万円に抑えた。このモデルのみ、OSはWindows Vista Home Basic。
FMV-BIBLO NF NF70W
高性能仕様で固めたNFシリーズの上位製品
NFシリーズの上位製品。写真のNF70Wは、デュアルコアCPUを搭載する。想定価格は約19万5000円。最上位のNF75W/Vは、インテルの新しいプラットフォームを採用。OSやソフトの起動を高速化したという。タッチパッド上を専用ペンで手書き入力する「フラットポイントデジタイザ」も備える。想定価格は約21万5000円。
FMV-BIBLO NX NX95W/D
地上デジタルの番組を高画質のままムーブ
「FMV-BIBLO NX」シリーズは、17型横長液晶を採用した最上位機種。NX95W/D(写真)は、地上デジタル放送チューナーとBlu-ray Disc対応のDVDスーパーマルチドライブを搭載する。ハイビジョン画質で録画した番組を、画質を劣化させることなくムーブできる。想定価格は約42万円。
FMV-BIBLO MG MG70W/V
インテルの新型プラットフォームに対応
「FMV-BIBLO MG」シリーズは、13.3型液晶を搭載する携帯ノートパソコン。全モデルに指紋センサーを搭載した。上位2モデルは横長液晶とインテルの新しい「Centrino Duo」に対応。現行Centrino Duoを採用する従来モデルに比べてWindowsやアプリケーションの起動が高速化したという。さらに本体サイズも小さくなった。液晶のバックライトを一般的な蛍光管から薄型のLEDに変更するなどして、本体の厚み(最薄部)を従来の26.4mmから22.4mmに薄くした。
最上位のMG70W/V(写真)はワンセグチューナーを搭載。ワンセグ放送の視聴・録画に対応する。想定価格は約24万円。ワンセグチューナーを省いたMG70W(約20万5000円)と、1024×768ドット表示の液晶を搭載したMG50W(約18万円)もある。
FMV-BIBLO LOOX T T70W
低電圧CPUを採用、電池駆動は10時間
10.6型横長液晶を採用した携帯ノートパソコン。T70W(写真)は、超低電圧版のCore Duo U2500(1.2GHz)を搭載。10時間のバッテリー駆動時間を実現した。夏商戦モデルでは従来モデルに比べてACアダプターが小型化している。想定価格は約27万5000円。
FMV-DESKPOWER LX LX50W/D
夏モデルでは新デザインを採用
「FMV-DESKPOWER LX」シリーズは、富士通の主力一体型デスクトップ。画面の縦横比が4対3の17型液晶を搭載する。夏商戦モデルは、新デザインのきょう体を採用。インテリアに溶け込みやすい外観を目指したという。
LX50W/D(写真)は、約24万円の売れ筋モデル。地上デジタル放送の視聴・録画のほか、書き込み型のDVDメディアへムーブすることが可能だ。デジタル放送の番組をハードディスクに残し、DVDメディアへバックアップする「ダビング」機能も備える(ただし、ハードディスク上に残せるのは1番組のみ)。今回、デジタル映像用の画像処理エンジンボードを搭載し、鮮明度が向上したという。テレビ機能を省いたLX40W(約19万円)もある。
FMV-DESKPOWER LX LX70W/D
LXシリーズの上位製品、20.1型横長液晶を搭載
LXシリーズの上位製品。20.1型の横長液晶を採用する。きょう体の奥行きは255mmと省スペースだ。LX70W/D(写真)は地上、BS/CSの3波に対応したデジタル放送チューナーを搭載。17型モデルと同様、従来モデルに比べてデジタル放送視聴時の画質が向上した。想定価格は約27万円。
FMV-DESKPOWER EK EK30W
設置がしやすい低価格一体型
約13万円と低価格な液晶一体型パソコン。1280×1024ドット表示の17型液晶を採用した。本体は上下方向と左右方向に回転する。姿勢や視点によって画面の向きを調整できる。奥行きは約210mm。パソコン内部で発生した熱は本体上部方向に排出する。そのため、本体を壁に近接した場所に設置することも可能だ。
FMV-DESKPOWER CE CE50W7
売れ筋モデルにデュアルコアCPU搭載
1280×1024ドット表示の17型液晶を搭載するスタンダードデスクトップ。CE50W7(写真)は、Core2 Duo E4300(1.8GHz)を搭載する。想定価格は約21万円。上位のCE70W7/D(約24万5000円)は、地上デジタル放送とアナログ放送の2番組同時録画に対応する。
FMV-TEO TEO50W/D
テレビにつないでデジタル放送を楽しむ
家庭のテレビをディスプレイとして利用するデスクトップパソコン。HDMIケーブルで接続する。TEO50W/D(写真)は地上、BS/CSのデジタル放送を楽しめる。夏商戦モデルでは、録画履歴から好みの番組を自動検索する「おすすめ番組」機能を追加した。想定価格は約18万円。