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写真●米Adobe SystemsのCEO(最高経営責任者)であるBruce Chizen氏
写真●米Adobe SystemsのCEO(最高経営責任者)であるBruce Chizen氏
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 アドビシステムズは4月17日に都内ホテルで,2007年度第1四半期 業績報告記者説明会を実施した。米Adobe SystemsのCEO(最高経営責任者)であるBruce Chizen氏(写真)が同社の現状や今後の戦略について説明,SaaS(Software as a Service)への取り組みや,Photoshop製品,ナレッジワーカー向け製品について言及した。同氏の発言の要旨は以下のとおり。

 Adobeは,シュリンクラップ型のデスクトップ・アプリケーション・ソフトの販売に加えて,ホスト・ベースのサービスでも年間2億ドル程度を売り上げている。例えば,Webベースの電子会議システム「Acrobat Connect」などだ。SaaS型のサービスもある。昨年発表した「Adobe Document Center」は,Webベースで複数ユーザーによるPDF文書の共有・管理を可能にする。これはビジネス・ユーザー向けのホスティング・サービスだが,コンシューマ向けに,ビデオや画像をオンラインで編集できるサービスも考えている。

 Photoshopにおける我々のゴールは,デジタル・カメラを持っている人すべてにPhotoshopを使ってもらうことだ。現在は,趣味で使う人のためのPhotoshop Element,プロや高度な編集を必要とする人向けのPhotoshop Lightroom,仕事で使う人向けのPhotoshop,医療や建築などの現場向けに最高の機能を提供するPhotoshop Extendedの4種類の製品がある。さらに将来は,Photoshopの画像編集機能を,オンラインでシンプルに利用できるサービスである「Photoshop Express」を提供する計画だ。

 ナレッジワーカー向けにはPDFが重要になる。高いセキュリティが求められるビジネス文書において,PDFが備える電子署名を簡単に行える機能は有用だ。PDFについては現在,ISO(国際標準化機構)が仕様を策定している。標準化がなされれば,今後,さらに普及するだろう。ほかに,MFP(多機能周辺装置,Multifunction Peripheral)メーカーや端末機器に働きかけて,Acrobat Readerを組み込んでもらうことで,携帯型端末やゲーム機など非PCプラットフォームでもPDFを見られるようにしていく。

 我々は今後,数年間にわたって,2ケタ成長を計画しているが,買収に関する姿勢は以前から変わらない。基本的には,すぐれた技術や人材を抱えた小さい企業が対象になる。現時点では,(2005年に買収した)Macromedia規模の企業を買収する計画は無い。