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写真1●Google Web Analytics担当シニア・マネージャであるBrett Crosby氏
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 「Google Web Analyticsがなかった時代,Webアクセス分析をやろうと思ったら専門家に頼むしかなく,月数千ドルの費用がかかった。今は社内に専門家を1人雇って(無料サービスの)Google Web Analyticsを使えば,広告費用の節約と投資効果の最大化が実現できる」──。米Googleのシニア・マネージャであるBrett Crosby氏(写真1)は4月16日(米国時間),「Web 2.0 Expo」のセッションでこう主張した。

 Googleの広告ビジネスの基本的な方針は,「中間業者の排除」にあるようだ。Brett Crosby氏が登場したセッションは「Marketing Analytics for Web 2.0(Web 2.0のマーケティング分析)」というものだったのだが,話す内容はすべてユーザー企業(広告主)に向けられていた。広告代理店やマーケティング・コンサルタントを介さずに,広告主に対して広告サービスやマーケティング・サービスを直接提供すれば,広告主はより低いコスト(時には無料で)サービスを受けられるし,Googleはより高い利益率を享受できる。

写真2●「人を雇って自社で分析をやろう」と訴えたスライド
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 写真2は,セッションの最後に示された図だが,「人を雇って自社で分析をすれば,マーケティングのコストを削減できる」という考えがはっきりと示されている。一応「パートナー」の紹介もあるが,これは「分析のやり方を教えてくれるコンサルタント」であり,分析そのものを請け負う業者ではない。Googleの考え方がはっきりと表れている。

 Webアクセス分析サービスの「Google Web Analytics」は,Googleがアクセス解析ソフトの老舗である米Urchinを買収して始めたサービス。Googleの広告サービスを利用する企業であれば無料で使用できる。「物品を販売したり,メール・マガジンの購読者を増やしたりといった『Webサイトの目的』にユーザーを導けているかどうかを検証するのが,Google Web Analyticsだ」(Crosby氏)。

写真3●ユーザーの行動結果をWebサイトのイメージと照らし合わせて把握できる
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写真4●Ajaxアプリケーションにおける行動もトラッキング可能
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 Google Web Analyticsの特徴は,無料であることと,WebベースのGUIが優れていること。ユーザーがどのような検索キーワードを経由して自社のWebサイトに来ているかといった基本的な内容だけでなく,ユーザーが自社のWebサイトでどのような行動をしたかまで把握可能だ。「ユーザーがどこをどうクリックしたかを,Webサイトのイメージと照らし合わせて視覚化できる」(Crosby氏,写真3)。

 Google Web Analyticsを利用するには,Webサイトの各ページにGoogleが提供するJavaScriptを埋め込む必要がある。Googleは「ファースト・パーティCookie」と呼ばれるGoogle Web Analyticsを利用する全サイトで共通するCookieを配布しており,JavaScriptがこのCookieを呼び出すのだ。「Web 2.0以前のWebアクセス分析は,ページ・ビューだけをトラックすればよかった。しかしWeb 2.0では,ユーザーのアクションをトラックする必要がある。Google Web AnalyticsはFlashムービーやAjaxを使ったインタラクション,ポッド・キャストの利用状況などもトラック可能だ」(Crosby氏,写真4)。

 ユーザーの行動は様々な視点で分析可能。IPアドレスを使ってアクセスするユーザーを地理的に分類することで「地域を限定して放送したTV広告やラジオ広告の効果を測定できる」(Crosby氏)とも主張している。またCrosby氏は,Webアクセス分析がWeb以外のマーケティングにとっても重要だと指摘した。「例えばCMの候補を何種類か作って,視聴者に見せる前にWebで試してみるのもいい」。その上でCrosby氏は冒頭のように,「自社でWebアクセス分析を行えば,マーケティング費用を大幅に削減できる」とアピールした。