富士通と米サン・マイクロシステムズは、米国時間の4月17日午前10時(日本時間の同日23時)にニューヨークで記者会見し、共同開発したSPARC/Solarisベースのサーバーを発表した(写真1)。「SPARC Enterprise」という統一ブランドで両社が販売する。
富士通とサンは、2004年6月に「提携関係の範囲を拡大し、次期SPARC/Solarisサーバーを共同開発する」と発表。「Advanced Product Line」というコード名で開発を進めてきた。
SPARC Enterpriseは、ハイエンド機とミッドレンジ機、エントリ機がそれぞれ2機種ずつの計6モデルで構成する。
ハイエンド機の「SPARC Enterprise M9000/同M8000」(写真2)と、ミッドレンジ機の「SPARC Enterprise M5000/同M4000」は、富士通が主体となって開発したCPU「SPARC64 VI」(動作周波数は2.4G/2.28G/2.15GHz)を搭載する。PRIMEPOWERが搭載していたSPARC64 Vがベースで、マルチコア化し、マルチスレッド(スレッド数は最大2)で動作する。
エントリ機の「SPARC Enterprise T2000/同T1000」は、これまでサンが「Sun Fire T2000/同T1000」の名称で開発・販売していた製品の名称を変更したもの。CPUはUltraSPARC T1(動作周波数は1.0GHzほか)で、現行機種のSun Fireと構成は同一である。
価格は、ハイエンド機のSPARC Enterprise M9000が9661万6800円(CPUがSPARC64 VI 2.28GHz×4、主記憶16Gバイト、HDDが73Gバイト×2)から。エントリ機のSPARC Enterprise T1000が65万6250円(CPUがUltraSPARC T1 1.0GHz×1、主記憶8Gバイト、HDDが160Gバイト×1)から。