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 マイクロソフトは中堅企業向けを狙ったERP(統合基幹業務システム)ソフト「DynamicsAX4.0日本語版」を6月から発売する。会計や販売、在庫、生産や人事(給与は除く)といった基本機能のほか、プロジェクト管理やデータ分析の機能も備える。昨年に発表した「DynamicsCRM3.0」と同様、パートナー企業を経由して出荷する。DynamicsCRM3.0のときは発売当初から約50社のパートナー企業をそろえたが、DynamicsAX4.0のスタート時には少数のパートナー企業から開始する。

 中堅・中小企業の市場は、既に多くのERPソフトが発売されている激戦区。DynamicsAXはExcelやOutlookなどマイクロソフト製品との親和性や操作性のほか、アドオン開発の容易さ、将来のアップグレードへの対応のしやすさなどを訴求する。アップグレードはERPソフトを導入する際、ユーザー企業にとって不安要因の一つ。それだけに使い勝手の良さと合わせて安心感をアピールする。

 ライセンス体系には、基本機能をそろえた「アドバンスド マネージメント」と会計や販売などに絞った低価格版の「ビジネス エッセンシャルズ エディション」の二つがある。パートナー企業向けにはトレーニング、共同セミナー、評価版などを用意している。DynamicsCRM3.0と同様、DynamicsAX4.0を利用したソリューション開発などパートナーの要望に応じて柔軟に対応するという。