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 NECは4月19日、ミドルウエア群「WebOTX」と「InfoFrame」の新製品を発表した。NECは新製品を6月15日から順次発売していく。同社の丸山好一執行役員常務は、「次世代ネットワークであるNGNの普及などに伴い、多様化するサービスを迅速に構築し実行する、膨大な情報を統制し活用するという2つの機能が、企業システムに求められる。当社はこれらのニーズに応えるミドルウエアの品ぞろえを強化する」と話す(写真)。サービス・コンポーネントを取りそろえ、これら2つのソフトで3年間で500億円の売り上げを目指す。

 WebOTXの新製品は7種類ある。映像や音声、無線ICタグ(RFID)の活用などを中心にしたサービスを実現するためのシステム基盤になることを目指した。その1つが、SIPサーバーの機能をWebアプリケーション・サーバー上に実現する「WebOTX SIP Application Server V7.1」(価格472万5000円から)である。

 このほか独自のXML解析技術でデータ転送性能を最大3倍に高速化したESB(エンタープライズ・サービス・バス)製品「WebOTX Enterprise Service Bus V7.1」(同367万5000円から)も発売する。RFIDに関するデータ交換の仕様である「EPCIS」に準拠し、企業間にまたがるRFIDの情報収集などを可能にした「WebOTX RFID Manager V7.1」(同262万5000円から)なども提供する。

■訂正
本記事を公開した当初、「EPCIS」を誤って「EPICS」と記載しておりました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2007/4/22 22:50]
 InfoFrameの新製品は5種類。分散データの交換や同期保証などを実現してデータ連携を高速化する「InfoFrame DataCoordinator V1.1」(同399万円から)。バッチ処理の対象データを大規模メモリー上に展開することで、バッチ処理を高速化する「InfoFrame DataBooster V1.1」(同787万5000円から)。オープンソースのデータベース「PostgreSQL」「MySQL」の破損個所の診断や修復、データ読み込み・保存の高速化を実現する「InforFrame DB Maintenanace V1.1」(同13万6500円から)などだ。