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写真●韓国エアポイントのモバイルWiMAX対応リピータ
写真●韓国エアポイントのモバイルWiMAX対応リピータ
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 携帯電話向けリピーター(電波を中継する装置)を手掛ける韓国のエアポイントは,4月19~20日にカナダ大使館で開催されたフォーラム「次世代モバイル技術セミナー」において,干渉キャンセル技術で光張り出し基地局並みの性能を出せるというリピーター「ICS Repeater」を出展した。2006年末に日本に進出し,携帯電話事業者への売り込みを開始しているという。

 リピーターは,携帯電話の電波を一旦受けて,その電波を増幅して再送信する中継装置である。設置することで,電波のカバー範囲を広げることができる。屋内や地下街など障害物で電波が届きにくい場所や,山間部など人口密度が低く基地局を多数設置しづらい場所で利用することが多い。

 ただし,リピーターは電波の干渉が問題になる。具体的には,リピーターと端末の間の通信で使う電波と,基地局とリピーターの間の通信で使う電波が干渉することがある。電波干渉が起こると通信速度などの性能が劣化する。また,干渉を起こさないようにリピータを設置すると,基地局の設置場所やアンテナの方向が制限されてしまう。そのため,基地局の制御部と無線部を完全に分離し,その間を光ファイバで結ぶ「光張り出し基地局」を利用する事業者も多かった。

 エアポイントの製品は,電波干渉の影響を軽減する「ICS」(interference cancellation system)と呼ぶ独自技術を搭載。「光張り出し基地局に近い性能を実現しつつ,従来のリピータほど設置場所を制限しない」(エアポイントの李廣植・海外事業統括理事)という。メリットは,光張り出し基地局に比べて構築・運用コストが安価であること。「光ファイバの敷設が要らないので,構築コストは装置の代金と工事費の合計で光張り出し局の半分になる。運用コストは,光ファイバのランニング・コストがゼロになる」(李理事)とアピールした。

 製品は,第3世代携帯電話規格であるCDMA2000,W-CDMAに対応したものはそれぞれ発売済み。モバイルWiMAXに対応した製品も予定しており,今夏をめどに発売するという(写真)。「携帯電話のリピータは韓国の携帯電話事業者であるSKテレコムと,モバイルWiMAXのリピータは韓国の固定通信事業者であるKTと共同開発し,それぞれに納入している」(李理事)。オーストラリアのテレストラなど,海外事業者への納入実績もあるという。