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 「知名度向上とパートナー戦略の強化により、国内ビジネスを2~3倍に拡大したい」。ERP(統合基幹業務システム)パッケージ・ベンダー、米インフォア・グローバル・ソリューションズの日本法人社長に先頃就任した村上智社長は4月24日、就任の抱負を初めて語った。

 事業拡大に向け、既存ユーザーへの対策では、買収戦略に伴う不安感の一掃に注力する。「買収した製品を含め、既存製品を統合せず、維持・発展させるという方針と、買収によって獲得した製品技術について顧客に説明する」(村上社長)ことで、継続的な利用を訴える。

 一方、新規顧客の獲得をパートナー戦略の強化で担う。ただし、現在、約100社あるパートナー企業の数を急速に増やすのではなく、パートナー企業へのサポートを強化する。具体的には、ユーザー企業への提案書作成や製品検証、マーケティング戦略の作成などの支援である。そのために、「製造業だけを20年間、担当し続けている当社の人材を今後は、パートナー企業にも派遣する」(村上社長)。

 米インフォアは2002年以来、旧SSAグローバルや旧システムズユニオン、旧エクステンシティなどアプリケーション・ベンダーの買収を続けている。各社製品のユーザーを顧客に抱え、日本のユーザー数は約1000社あるという。