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写真1●KDDIの小野寺正社長兼会長
写真1●KDDIの小野寺正社長兼会長
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 KDDIは4月24日,2006年度(2006年4月~2007年3月)の通期連結決算を発表した。売上高は対前年度比9.0%増の3兆3353億円,営業利益は同16.2%増の3447億円,経常利益は同19.4%増の3509億円。4期連続の増収増益となった。

 例年通り,好調な業績をけん引しているのは移動通信事業である。同事業の売上高は対前年度比6.7%増の2兆6774億円で,全体の約80%を占める。営業利益は同8.8%増の3857億円だった。2006年度の契約数の純増は約275万で,純増シェアは55.8%で業界1位。このうち,番号ポータビリティ(MNP)による純増は81万6000だった。「MNPによる純増は当初予想したほどではなかったが,MNP分がそのまま純増数の上積みに貢献した」(小野寺正社長兼会長,写真1)。

 一方,固定通信事業は,直収電話「メタルプラス」の拡販やパワードコムとの合併などにより,売上高が対前年度比15.3%増。営業損益は490億円の赤字で,前年度に比べ123億円赤字幅が縮小した。3月末時点の契約数はメタルプラスが281万,FTTHが59万である。

中期目標「チャレンジ2010」を公表

 決算発表の席で,2007年度~2010年度の中期目標「チャレンジ2010」を公表した。「成長し続ける企業」をスローガンに「質的向上と量的拡大の両立を図っていく」(小野寺社長)。具体的には,移動通信事業における増収増益の堅持,映像サービスの強化によるFTTHの推進,法人向けICT(information and communication technology)ソリューションの強化,三菱東京UFJ銀行と共同で進めるモバイルバンク事業など事業ドメインの拡大,などを実施していく。数値目標としては2010年度に売上高4兆円,営業利益6000億円の達成をぶち上げた。

 チャレンジ2010の初年度となる2007年度の通期連結予想は,売上高が3兆5000億円,営業利益が3900億円。auの契約数は181万の純増を見込み,2007年度中に3000万契約,シェア30%の達成を目指す。そのほかの契約数はメタルプラスが2006年度から39万増の320万,FTTHが同31万増の90万を見込む。設備投資はau(2GHz帯)やFTTHの投資が増え,2006年度から615億円増の5000億になる見通しを示した。

 このほか,ケーブルテレビ会社のジャパンケーブルネットホールディングス(JCNH)とジャパンケーブルネット(JCN)を7月から連結子会社化することを明らかにした。富士通と株式譲渡契約書を締結し,同社が保有する両社の株式を212億円で買い取る予定である。KDDIは理由を「JCNグループとのさらなる関係強化のため」としている。

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