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 ナレッジマネジメント・ソフトなどを提供するリアルコムは4月24日,企業向けコンテンツ・マネジメント市場に向けた戦略と,2つの新製品を発表した。新製品は,ポータル機能を備えた「KnowledgeMarket V4」と,ファイル・サーバーのアクセス・ログを取得する「FileServer intelligent」である。

 「多くの企業では,グループウエアやファイル・サーバー,ナレッジ・マネジメントのシステムが社内に乱立している。それらはつぎはぎで,情報をうまく活用できていない。さらにコンプライアンスが求められているが,ファイル・サーバーなどは統合的に管理できていない状況だ」(取締役 吉田健一氏)。

 こうした状況を改善するために同社は,米Googleや米Amazon.comなどが採用している手法に注目した。「GoogleやAmazon.comは,ログ,メタデータ(属性情報),アイデンティティ(人にまつわる情報)の3つを付加情報として集めることで,情報活用できるサービスを提供している」(吉田氏)。企業内の情報系システムにおいても,この3つの情報を集約することで情報活用が促進され,さらに,システムはばらばらでもコンテンツを統合的に管理できるという。

 リアルコムの考えるコンテンツ・マネジメントは,「表示レイヤ」「アプリケーション・レイヤ」「コアデータ・レイヤ」の3層で構成される。表示レイヤは,ポータル機能などを備えたユーザー・インタフェース部のこと。新製品の「KnowledgeMarket V4」は,このレイヤに位置づけられる。

 アプリケーション・レイヤは,グループウエアやファイル・サーバー,ナレッジ・マネジメントのシステムのことで,基本的に従来のシステムをそのまま利用する。コアデータ・レイヤでは,アプリケーション・レイヤに位置づけられる各システムの「ログ」「メタデータ」「アイデンティティ」を集約する。この役割を担うのが,同社の各種ソフト製品に共通して備わるミドルウエア「Aurora Platform」である。

 新製品「KnowledgeMarket V4」の特徴は,(1)利用者自身でポータル画面の見た目などを変えられること,(2)「公式ポータル」「非公式なマイページ」などをタブのクリックで切り替えられること,(3)ブログやSNS(Social Networking Service)の機能を備えていること,など。(1)利用者自身で見た目などを変更する機能は,Googleデスクトップのガジェット(ウィジェット)と同様の機能で実現する。利用者自身がポータル画面に表示させたい項目を選択し,配置することが可能である。500人が利用する場合の標準価格は860万円から。出荷は5月25日。

 もう一つの新製品「FileServer intelligent」は,ファイル・サーバーを対象にしたコアデータ・レイヤの製品である。ファイル・サーバーへのアクセスログをネットワーク上でキャプチャし,ファイル・サーバー上のファイルのメタデータと合わせて収集する。収集できる情報は,ファイル名,ファイル・サイズ,最終更新日,作成者,更新者,閲覧数,更新回数,コピー回数,など。これらの情報を元に,情報漏洩対策に使ったり,アーカイブを自動的に行ったりできる。

 対象となるのは,WindowsOSを搭載したファイル・サーバー。ネットワーク・パケットをキャプチャするソフトと,キャプチャした情報を集約するソフトから成る。前者はファイル・サーバーと同じネットワーク・セグメントに一つずつ必要だが,後者は全社で一つでよい。価格は小規模構成で実運用させた場合950万円から。出荷は6月26日。