米Hewlett-Packard(HP)はドイツで現地時間4月24日,データ・ウエアハウス(DWH)向けプラットフォーム「Neoview」を発表した。DWH構築に必要なハードウエア,ソフトウエア,サービスを一括提供する。
Neoviewは,HPのサーバー「Integrity」「ProLiant」やストレージ「StorageWorks」をベースに,各種ソフトウエアとサービスを組み合わせてDWHシステムを構築する。HPでは「業界標準のコンポーネントを基盤として採用するため,既存のIT環境への導入が容易で,経費のかかる従業員の再訓練やソフトウエアのライセンス再取得の必要がない」としている。
バックアップ作業などはシステムを止めずに実行可能で,24時間365日運用できる。数100Tバイト規模までの拡張性を備え,データ・マート統合に最適なプラットフォームという。HPの遠隔管理/監視機能を利用すると,管理業務に必要な時間とコストを削減できる。
Neoviewについては,米Ab Initio Software,フランスBusiness Objects,カナダCognos,米Informatica,米MicroStrategy,米SAS Institute(SAS)といったビジネス・インテリジェンス(BI)ソフトウエア・ベンダーが対応を表明している。
米メディア(internetnews.com)によると,Neoviewの価格は約64万5000ドル(16ウエイ構成のサーバー)からという。
またHPは同日,新たなBI向けサービス群を発表した。同サービスの提供は,2006年に買収した米Knightsbridge Solutionsの統合により可能となった(関連記事)。
新サービスとして,HPは「Strategy&Planning」(戦略&立案),「Information Quality」(情報品質),「Information Integration」(情報統合),「Information Delivery」(情報提供)という4種類のメニューを用意する。
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