写真1●ウィンドウズ開発統括部の山下慶子氏
写真1●ウィンドウズ開発統括部の山下慶子氏
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写真2●マイクロソフト社内で実施しているLonghorn Serverの互換性チェック作業の結果
写真2●マイクロソフト社内で実施しているLonghorn Serverの互換性チェック作業の結果
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写真3●「サーバーコア」を利用する場合の、互換性のチェックポイント
写真3●「サーバーコア」を利用する場合の、互換性のチェックポイント
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写真4●「読み取り専用ドメインコントローラ(RODC)」に関する、互換性のチェックポイント
写真4●「読み取り専用ドメインコントローラ(RODC)」に関する、互換性のチェックポイント
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 マイクロソフトは4月26日、次期Windows Serverである「Windows Server "Longhorn"(開発コード名、以下 Longhorn Server)」のベータ3を配布開始した。これに合わせて開催した技術セミナーで、同社ウィンドウズ開発統括部の山下慶子氏(写真1)が、既存アプリケーションの互換性をチェックするためのポイントを解説した。

 まず山下氏は、マイクロソフト社内で実施している互換性チェック作業と、その結果を披露した。同社内では、アプリケーションのインストールや起動といった基本操作をチェック。その結果、ユーザーアカウント制御、OSのバージョンチェックなどに、いくつか問題が見つかった(写真2)。これらはWindows Vistaにも搭載される機能だが、Vistaとは初期設定が異なることなどが理由だという。

 その上で山下氏は、Longhorn Serverの新機能の中で、重点的に互換性をチェックすべきものを挙げた。具体的には、Webサーバーやファイル・サーバーといった特定用途向けの機能だけを利用可能にする「サーバーコア」、Active Directoryの新しいドメイン・コントローラ「読み取り専用ドメインコントローラ(RODC)」、シンクライアント機能「Terminal Service RemoteApp(TS RemoteApp)」である。

 まずサーバーコアを基に特定用途向けの設定を施したLonghorn Serverについては、「GUIや.NET Framework、シェルなどが動作していないことに注意してほしい」(山下氏)と言及。チェックポイントとして、主要機能がCommon Dialogやシェルを使っているかどうか、稼働させるアプリケーションのプログラムに.NETのコード(マネージド・コード)が含まれるかどうか、などを挙げた(写真3)。

 RODCは、ユーザーがログオンするときの処理時間を短縮するなどの目的で、新たに導入されたドメインコントローラである。名前の通り読み取り専用なので、「ディレクトリに書き込みをするタイプのアプリケーションを利用している場合は要注意」(山下氏)だとした。書き込み可能かどうかを確認しないまま、ディレクトリに書き込もうとしたりホスト名を明示的に指定したりするアプリケーションは、検証が必要だという(写真4)。

 TS RemoteAppについては、マイクロソフト社内で検証してみた結果、「Windows Vistaのリモート デスクトップ機能で動作するアプリケーションは、今のところ問題ない」(山下氏)。一方、複数の実行ファイル(.exeファイル)で構成されているアプリケーションは、注意深く動作を検証する必要があるという。

 以上を含めたLonghorn Serverの互換性やチェックポイントに関する情報は、マイクロソフトのWebサイト(http://www.microsoft.com/japan/windowsserver/longhorn)に掲載している。同サイトからはLonghorn Serverのベータ3もダウンロードできる。「ぜひベータ3を手に入れて、いち早く互換性の評価を始めてほしい」。山下氏は、こう呼びかけた。