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写真●メインフレーム用マルチチップ・モジュール(左)とCell/B.E.プロセサ(右)。ハイブリッド・システムを開発し,3D仮想世界向けプラットフォームとして使う
写真●メインフレーム用マルチチップ・モジュール(左)とCell/B.E.プロセサ(右)。ハイブリッド・システムを開発し,3D仮想世界向けプラットフォームとして使う
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 米IBMとオンライン・ゲーム開発のブラジルHoplon Infotainmentは,IBM製メインフレーム・コンピュータと「Cell Broadband Engine(Cell/B.E.)」プロセサを組み合わせたハイブリッド・システムを共同開発する。IBMが米国とブラジルで現地時間4月26日に明らかにした。IBMは,同システムを“3次元(3D)インターネット”などの仮想世界アプリケーション用プラットフォームとして使う計画。

 Cell/B.E.は,IBM,東芝,ソニー,ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が共同開発したプロセサ。IBMの64ビットPowerプロセサ・コアをベースとする。8個の演算コアと1個の制御用コアを備える。初期段階のハードウエア試験では,演算速度が最高で200ギガFLOPSを超えたという。現在SCEのゲーム機「PlayStation 3」やIBMのブレード・サーバー「BladeCenter QS20」で利用している。

 共同開発するハイブリッド・システムは,膨大な演算を必要とするシミュレーション用環境の実現が目的。具体的な応用として,IBMは大規模なオンライン仮想環境,地図向け3Dアプリケーション,ERP/CRP,3D仮想店舗/会議室,コラボレーション環境などを想定しており,メインフレームとCell/B.E.のあいだで負荷分散する。

 両社は,Hoplon InfotainmentのソフトウエアをCell/B.E.およびメインフレームに移植する。Cell/B.E.はメッセージ処理と物理シミュレーションに使う計画で,既にプログラミング・モデルとメッセージング・アーキテクチャは構築済み。

 メインフレームでは,Hoplon Infotainmentの仮想世界用ミドルウエア「bitVerse」を動かす。また仮想サーバー間の連携や管理用のミドルウエア/アプリケーション,課金用システム,クライアント接続機能なども担当する。

 米メディア(InfoWorld)によると,Cell/B.E.と組み合わせるメインフレーム・コンピュータはエントリ・クラスの「IBM System z9 Business Class」という。

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