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 日本IBMは5月11日,圧縮時1.6Tバイトのテープ規格「LTO Ultrium 4」(LTO-4)に準拠したドライブ装置「IBM System Storage TS2340テープ・ドライブExpressモデル」を出荷する。接続インタフェースは,SCSIまたはSAS(Serial Attached SCSI)。価格は,最小構成で121万円である。

 LTO-4は,米IBMを含む業界数社で取り決めて仕様を公開しているテープ装置規格「LTO(Linear Tape-Open)」の第4世代である。従来規格との互換性は,LTO-3形式での読み書きが可能なほか,LTO-2の読み込みが可能である。LTO-3以降の仕様として,データを一度しか書き込めないようにしてセキュリティを守るWORM(Write-Once Read-Many)方式の専用テープを使えるほか,LTO-4以降の仕様として新たにAES(Advanced Encryption Standard)によるデータ暗号化機能を備える。

 LTO-4の最大容量は,テープ1巻に2倍データ圧縮時1.6Tバイト(非圧縮時800Gバイト),データ転送速度は2倍データ圧縮時240Mバイト/秒(非圧縮時120Mバイト/秒)である。LTO-3と比較すると,容量で2倍,データ転送速度で1.5倍になっている。LTOは現在,第6世代までのロードマップが開示されている。それによれば,第5世代(LTO-5)は圧縮時3.2Tバイトで360Mバイト/秒,第6世代(LTO-6)は圧縮時6.4Tバイトで540Mバイト/秒になる見込みである。

 日本IBMが今回投入した製品は,オプションとして,テープ装置が備えるデータ暗号化機能のためのライブラリ「暗号鍵マネージャー・コンポーネント」(Encryption Key Manager,以下EKM)を用意している。EKMは,テープ装置がデータ圧縮に用いるAES鍵(鍵長は256ビット)を,公開鍵暗号のRSAで暗号化(カプセル化)してテープの該当箇所に書き込むソフトである。これにより,データ暗号鍵をテープに記録しておきつつ,データ暗号鍵を隠ぺいできる。EKMはJavaプログラムであり,Javaが動作する環境で稼働する。