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写真1●ブラックベリーの各種ソリューションや周辺機器が展示されているホールの様子
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写真2●手書きしたサインのイメージをブラックベリーへ転送する
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写真3●BlackBerry Connectに対応するHTC製端末
写真3●BlackBerry Connectに対応するHTC製端末
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 海外で人気の高いビジネス向けスマートフォン「ブラックベリー」のイベント「Wireless Enterprise Symposium 2007」が5月8日から10日までの3日間,米国フロリダ州オーランドで開催される。主催するのはブラックベリーを開発するカナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)。同イベントは今年で6回目で,ブラックベリーのビジネス向けソリューションやサービス,アプリケーション開発などに関する講演やセミナーが行われる予定。RIMによると,100社以上が出展し,「3000人以上の参加を見込んでいる」。

 ブラックベリーは,海外では一つの産業を形成するほどの人気を博しているという。8日からのイベント開催に先立ってオープンしたソリューションの展示ホールには,米IBMや米アバイアなどブラックベリー関連のビジネスを手掛ける多数の企業が出展する(写真1)。

 例えば,ブラックベリー向けの各種アプリケーションを開発する米AVIDWirelessは手書きサインの入力装置を展示(写真2)。これは装置の上に置いた紙に文字やサインを手書きすると,Bluetooth経由でブラックベリーにイメージとして入力できるというもの。同社の説明員によれば,「ソフトウエアのAPIを提供するので,様々な用途に利用できるだろう」とする。ビジネスでサインを多用する商習慣を持つ米国ならではのソリューションである。

 ブラックベリーで動くオフィス・ソフト製品も充実してきている。7日,米DataVizは同社のPDA(携帯情報端末)用オフィス・ソフト「Documents To Go」のブラックベリー版を発表。これはワープロ,表計算,プレゼンテーション・ソフトを備えるもので,WordやExcel,PowerPointのファイルをブラックベリー上でそのまま編集できるようになる。「(これまでのように)パソコンでファイルを変換する必要はない。電子メールに添付されて送られてきたWord文書などを,その場で閲覧し,フォーマットを保ったまま編集できる」(同社の説明員)。ブラックベリー用のDocuments To Goは2007年後半の発売を予定している。

 ブラックベリーは,端末と企業内に設置する「BlackBerry Enterprise Server」(BES)などが連携することで使い勝手を高めている点が最大の特徴。RIMではフィンランド・ノキア製などRIM製端末以外でもBESなどと接続し,ブラックベリーの各種ソリューションを利用できるようにするために,「BlackBerry Connect」(BBConnect)というソフトウエアを用意している。すでに40機種以上のスマートフォンがBBConnectを搭載している。

 現在,RIMはBBConnectの対応機種拡大を進めている。これまで,BBConnectはPalm OSとSymbian OSが動くスマートフォンに対応してきたが,4月23日にはWindows Mobileのスマートフォンへの対応も表明。これによって主要なスマートフォンOSのすべてに対応したことになる。展示ホールでは,Windows Mobile搭載の台湾HTC製端末「HERA100」やノキア製端末「E90」「E61」など,BBConnectを搭載する端末を多数展示していた(写真3)。BBConnectはブラックベリーのサーバー側ソリューションを拡大させる半面,自社端末が売れなくなる可能性を高める。RIMにとっては,もろ刃の剣と言えるだろう。この点に関しては,RIMのMike Lazaridis共同CEO(最高経営責任者)にインタビューする予定である。

 一方,RIMはコンシューマ向けの端末にも力を入れ始めたという。同社は3日,200万画素のデジタルカメラやMP3プレーヤを内蔵するなどコンシューマ向け市場を強く意識した端末「ブラックベリー・カーブ」を発表している。