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 アルゴ21は2006年度(2007年3月期)の連結決算を発表した。連結売上高は前年同期比10%増の242億500万円、営業利益は同30.8%増の13億9600万円の増収増益だった。増収に大きく貢献したのは、「SIサービス」事業と「エンべデットシステム」事業である。「金融分野向けのシステム構築と、携帯電話や車載機器の組み込みソフト開発が順調に拡大した」(アルゴ21の太田清史社長)。

 SIサービス事業は増収となったものの、営業利益は5億4200万円で前年比16%の減収となった。「赤字プロジェクトを減らすことはできたが、案件個々の収益性が悪化した」(太田社長)。その理由について太田社長は、「プロジェクトマネジャーやエンジニアを適正配置できないなど体制がうまく組めないプロジェクトが少なくなかったため」という。今後は案件個々の採算性を高めるため、プロジェクトの進ちょく状況や組織体制についてのチェックをより厳格にする。

 収益性は悪化したものの、同社がこれまで取り組んできた「不採算プロジェクトの撲滅」運動では一定の成果を出している。2006年度の赤字プロジェクト金額は2.5億円。昨年度の7億円に比べ3分の1にとどめた。赤字プロジェクト件数は昨年度の2分の1に減ったという。

 SIサービスに次ぐ事業の柱と位置づけている「ソリューションサービス」事業は苦戦した。ERP(統合基幹業務)パッケージ「SuperStream」を手掛ける子会社のエス・エス・ジェイは1億3300万円の赤字だった。「製品の品質が悪かったのと保守サポートの料金体系に問題があった。既に品質向上と保守サポート料金の体系を見直しており、来期は必ず黒字化する」(太田社長)。

 今後の重点施策として「人材投資」と「情報化投資」「オフィス関連投資」の三つを挙げる。最も金を費やすのは情報化投資だ。2006年度の5倍以上となる5億8000万円を投じる計画である。モバイル環境を整備したり、社員が業務データを迅速に把握できるようにするなど社内システム全般を見直すという。

 来期2007年度の連結業績は増収増益を見込んでいる。売上高が260億円、営業利益が15億円である。