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 NECは5月9日,ストレージの新製品「iStorage Dシリーズ」を発表した。複数のストレージ装置を一つの仮想ストレージとして扱え,きょう体の追加による処理能力の向上をオンライン中にできることが特徴である。そのほか,信頼性の向上や省電力対策も強化している。価格は125万円からで,5月22日に出荷する。

 iStorage Dシリーズは,複数きょう体にまたがった仮想ストレージ環境を提供する。ここで言う仮想ストレージ環境とは,ストレージ装置のリソース(ディスク,キャッシュ,コントローラなど)をプールとして扱い,ストレージを利用するサーバーにリソースを動的に割り当てたり,稼働中にデータの配置場所を移動したりすることを指す。新製品の特徴は,この仮想ストレージ環境を複数きょう体にまたがって実現できることである。

 例えば,ストレージのキャッシュ不足でI/O処理性能が低下した場合,オンライン処理中にストレージ装置を追加することでキャッシュ量を増やし,I/O処理性能を向上することが可能になる。ディスク容量が不足した場合も,きょう体内にディスクを増やすだけでなく,きょう体ごと追加できる。きょう体間はPCIExpressの4本のケーブルでつなぐ。最大4台までを一つの仮想ストレージとして扱うことが可能である。

 信頼性向上に関するトピックは,同時に二つのディスクが故障しても停止しない技術を実装していること。RAID5を拡張した「RAID6」と,RAID1(ミラーリング)を拡張してデータの複製を二つ持つ「RAID-TM(トリプルミラー)」と呼ぶ技術を備えている。そのほか,キャッシュやコントローラは2重化し,電源装置は3重化している。

 省電力対策として「MAID技術」を実装している。この技術は,ストレージ装置内の使っていないディスク・ドライブの回転を抑止するもので,これにより最大30%の消費電力の削減が可能だという。