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写真1 位置情報を活用したアプリケーション開発のためのmscapeサイト
写真1 位置情報を活用したアプリケーション開発のためのmscapeサイト
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写真2 歩くのに合わせて、携帯情報端末上の写真も切り替わる
写真2 歩くのに合わせて、携帯情報端末上の写真も切り替わる
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写真3 iPAQを使ったmscapeアプリを体験するイベント参加者
写真3 iPAQを使ったmscapeアプリを体験するイベント参加者
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 米ヒューレット・パッカード(HP)は2007年5月8日から中国・上海で開催しているプライベートイベント「HP 2007 MOBILITY SUMMIT」において、新しいタイプのネットサービス(開発コード:mscape)のデモンストレーションを披露した。

 mscapeは、位置情報を活用した新しいタイプのアプリケーションを開発・利用するためのサービスである。クリエーターが、GPSやRFIDなどを利用したアプリケーションを開発し、mscapeサイトに登録。ユーザーは、そのアプリケーションを携帯情報端末などにダウンロードして使用する。mscapeサイトを通して、オーサリングのためのツール群、アプリケーション再生ツール、アプリケーションを作成するためのTips集やデザインガイドラインなどを提供する(写真1)。

 HPは、まずmscapeの目指す世界の一例をビデオで上映。複数の子供が、現実空間と仮想空間の融合を果たしたゲームで遊んでいる姿を披露した。

 このゲームでは、古い街並みの写真を多数使用。道路や区画などは現実の街と同じだが、風景だけが古い仮想タウンを作る。その仮想タウンを携帯情報端末上に表示し、子供たちが実際の街を歩き回るのに合わせて、仮想タウンがスクロール。携帯情報端末としてGPSモジュールを組み込んだ「iPAQ Pocket PC」を使い、GPSで子供の位置を特定して、仮想タウンにマッピングした。

 仮想タウン内では、さまざまなイベントが発生。突然、巨大な岩が襲ってくると、子供たちは現実空間を走って路地に逃げ込み、岩から逃れる。最終的には、さまざまな謎を解いたり、指示に従ったりしながら、複数の子供たちがゴールを競い合う。

 HPはプライベートイベントにおいて、GPS付きのiPAQ Pocket PCを用意し、イベント参加者がmscapeを体験する機会も設けた。iPAQ上にmscapeアプリケーションをダウンロードして実行すると、現実の街の写真(イベントを開催している上海のホテル近くの風景)が表示される(写真2)。街を歩くと、それに合わせて街並みの写真が変化。映像と音声で行き先が指示される(写真3)。

 mscapeサービスは、まだベータ(開発途上)の段階である。HPは、現実と仮想社会の境界線が今後さらにあいまいになってくると予測しており、GPSなどの位置情報を取得する機器とモバイルコンピューター、映像、音声、写真などを駆使するmscapeによって、新たなデジタルメディアの可能性を感じてほしいとしている。今後さらに研究を重ね、ゲームのほかにも旅行者向けガイドや医療分野などで活用できるアプリケーションを創造していきたいという。