ソランは10日、2007年3月期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比11.5%増の621億1500万円、営業利益は同10.8%増の30億4600万円、経常利益は同11.2%増の30億1300万円と、売り上げ、利益ともに2けた成長を達成した。
セグメント別では、ソフト開発事業で製造業や金融業向けが好調で、前期比9.8%増のの423億8700万円を達成した。特に金融向けではネットバンク向けの売り上げが約29億円増えるなど、大型のシステムインテグレーション案件が好業績に寄与した。またシステム関連サービス事業は、保守サービス事業の売上増に加え、子会社のネットイヤーグループのマーケティング業務支援サービスが好調で、前期比37.5%増の42億200万円と大きく売り上げを伸ばした。
ソフト開発事業の好調が利益面でも好業績をけん引したが、営業利益は中間決算時の業績予想の33憶3100万円を2億8500万円下回った。ネットバンク向けシステム開発など3件の大型赤字案件が第4四半期になって顕在化したのが要因である。千年正樹社長は「初めての大型元請案件を実行する上で甘さがあった。今期は赤字プロジェクト撲滅のためのプロジェクトマネジメントを徹底し、赤字額を半減させる」と語った。
2008年3月期の連結業績は、売上高が前期比3.0%増の640億円、営業利益が同16.5%増の35億5000万円と増収増益を予想。セグメント別ではソフト開発事業で前期比6.2%増の450億円、システム関連サービス事業で前期比23.7%増の54億円を見込んでいる。