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 NTTデータは5月11日、本誌既報のとおり、6月22日付で浜口友一社長(63、写真左)の後任に山下徹副社長(59、写真右)が就く人事を発表した。同日開催予定の株主総会で正式決定する。浜口氏は取締役相談役に退く。山下氏は、「顧客に付加価値を提供する仕事を増やし、売り上げよりも利益を拡大したい」と抱負を述べた。

 浜口氏は社長交代について、「2009年度に営業利益率10%を目指す新3カ年経営計画を2007年からスタートする。新計画は新体制で臨むのがベストと考えた」と説明した。次期社長候補と言われた3人の代表取締役の中から山下氏を選んだ理由については、「変革を成し遂げようとする意欲と実行力が最も強く伝わってきた」と説明した。

 新3カ年経営計画の達成に向け、山下氏は3つの目標を述べた。1つめは「顧客満足度ナンバーワン企業になること」。2つめは国際競争力の強化。「グローバルで活躍する国内の製造業の海外展開をシステム面でサポートしたい」。3つめは、「労働集約的な現在のシステム開発の進め方を知識集約型に転換すること」。人月単価方式による費用積み上げ型でなく、「システムの価値に基づきシステムやサービスの料金を決めるようにしたい」と意欲をみせた。

 システムの価値を顧客にどう訴えていくかについて、山下氏はシステムの信頼性や拡張性、品質など「非機能要件の重要さを認めてもらえるようにしたい」と訴えた。「震度8の地震に耐えられるビルは、震度3までしか耐えられないビルと同価格でないはず。システムもそうあるべきだ」と訴えた。

 山下氏は1971年に東京工業大学工学部を卒業、日本電信電話公社に入社。NTTデータ通信(当時)分社後、産業営業本部長などを歴任。99年取締役、03年常務。情報戦略部長、経営企画部長を経て、05年から現職。公共分野・技術統括を担当している。

 浜口氏は2003年6月に社長に就任以来、システム・インテグレーション業界の最大手として、4年にわたり売り上げ拡大に努めてきた。2007年3月期の連結通期決算で、売上高1兆円という2006年度までの3カ年中期経営計画を達成した。浜口氏は5月に、日本最大のSI業界団体であるJISA(情報サービス産業協会)の会長に就任する。