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 マイクロソフトはCRM(顧客リレーションシップ・マネジメント)ソフト「Microsoft DynamicsCRM」のデータを分析するためのテンプレートを,6月30日から提供する。

 分析テンプレートは,パートナー向けに提供する。パートナーは,この分析テンプレートにコンサルティングや顧客別のカスタマイズなどの付加価値をプラスして,ユーザー企業に提供する。5月15日現在,べリングポイントとケイ・ピー・アイ・ファクトリーが,分析テンプレートを用いたソリューション・サービスの提供を表明している。

 分析テンプレートは,DynamicsCRMをデータソースとして,スコアカード,KPI(Key Performance Indicator),各種の定型レポートを作成するためのひな形となる。分析には「リアルタイム業績管理」「非定型アドホック分析」「予測分析」の3タイプがある。

 このうち,リアルタイム業績管理は,SQL Server Analysis Serviceに定義したKPIをベースに,Business Scorecard Managerでスコアカードを作成。それをSharePoint Serverのポータルページに表示するもの。テンプレートには,95種類の定型レポート,31種類のKPIサンプルがある。

 非定型アドホック分析は,Excelのピボットテーブルを使った多次元データベースの分析。こちらは68のサンプルメジャーと13のサンプルディメンジョンを,多次元データベースへの接続方法を定義したExcelシートとともに提供する。予測分析はSQL Server2005 Analysis ServicesのData Mining Modelを使った顧客情報の分析。「潜在顧客の案件化プライオリティ」など12のサンプルモデルがある。

 分析テンプレート自体は無料だが,DynamicsCRM,SQL Server2005 Analysis Services,Business Manager2005,Office Excel,Office SharePoint Server2007など複数のソフトウエア・プロダクトと組み合わせて使用する必要がある。また,分析テンプレートを用いたソリューションの価格は,「管理情報項目(エンティティ)」「多次元データベースの分析軸」の追加を中心とするケイ・ピー・アイ・ファクトリーの「KPI Navigator」の場合,ユーザーライセンス20万円(最低10ユーザー)またはサーバーライセンス1台当たり1000万円となる。

 分析テンプレートの提供先をパートナーに限定したのは,「現状ではDynamicsCRMを自力で導入する顧客企業が少ないため」(マイクロソフト)。ただし,「希望する顧客企業があれば,テンプレートを直接提供することも検討する」としている。