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 英Reutersは,カナダのThomsonが同社を買収することで両社役員会が合意したことを英国時間5月15日に発表した。取引総額は約87億ポンド(約172億ドル)にのぼる。両社は5月8日,業務統合に向けて交渉中であることを明らかにしていた(関連記事)。なお,統合後も両社の株式上場を維持する。

 Thomsonの約70%を保有するWoodbridgeと,Reutersの特別株式を保有するReuters Founders Shareも,両社の経営統合に賛同済みという。

 Reutersの株主は1株当たり352.5ペンスの現金とThomson株式0.16株を受け取る。5月14日のThomson株の終値をもとに計算すると(1ポンド=2.19360カナダドルで換算),Reuters株1株あたり691ペンス相当となる。

 統合後の保有率はWoodbridgeが約53%,他のThomson株主が23%,Reuters株主が24%。

 統合後の企業名は「Thomson-Reuters」とし,Thomsonの金融部門とReutersの金融およびメディア部門を統合した事業は「Reuters」の名称を使用する。Thomsonのプロフェッショナル事業(法務,税および会計,科学,医療)は「Thomson-Reuters Professional」となる。

 Thomson-ReutersのCEO(最高経営責任者)には,Reutersの現CEOであるTom Glocer氏が就任する。Thomsonの現社長兼CEOであるRichard J. Harrington氏は,取引成立の際に退職する。

 新ReutersのCEOは,Reutersの現COO(最高執行責任者)のDevin Wenig氏,Thomson-Reuters ProfessionalThomson-Reuters事業のCEOには,Thomsonの現COOであるJim Smith氏が就任する。

 両社は,取引完了後3年以内に年間5億ドル超の統合シナジーを期待している。

 ちなみに米メディアの報道(CNET News.com)によると,両社の合計売上高は110億ドル以上。金融情報市場におけるシェアは34%となり,米Bloomberg(シェア33%)を上回る。

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