PR

 経営情報学会の情報システム発展史特設研究部会はこの5月にも、日本の「情報システム発展史」の編纂作業に着手する。日本のリーディング企業がこれまでに開発してきた情報システムの足跡を記すことで、「先達が築いてきた秀逸な思想、経験、教訓、文化を資産として継承し、今後の経営や情報化推進、人材育成に役立てたい」(同研究部会主査である浜松大学経営情報学部の小澤行正客員教授)という。

 「情報システム発展史」は、日本を代表する企業20~25社の情報システムを取り上げ、各社の基幹系・情報系システムが「どのような経営環境下でどのように発展してきたか」を具体的にまとめる予定。経営と情報システムとのかかわりに着目することはもちろん、人・組織文化とのかかわりや、情報システム部門、ITスタッフの役割の変遷にも言及する。研究対象は、製造、金融、流通、建設、運輸、サービスなど多様な業種のトップクラス企業から選ぶ。

 汎用機による情報システムが日本企業に導入され始めたのは1960~70年代。当時、情報システムを開発していた人々の多くが定年退職を迎えており、その貴重な経験や記憶が失われようとしている。このため同研究部会は、各企業の現役システム担当者をはじめ、情報システム部門OBにも当たって発展史を編纂する考え。より精緻な情報システム発展史を記せるよう、各企業に協力を呼びかけている。