米Hewlett-Packard(HP)は米国時間5月16日,2007会計年度第2四半期(2007年2~4月期)の決算を発表した。売上高は255億ドルで,前年同期と比べ13%増(為替の影響を除いた場合は10%増)だった。会計原則(GAAP)ベースの純利益は18億ドル(希薄化後の1株当たり利益は65セント)で,前年同期の19億ドル(同66セント)と比べ減少した。
GAAPベースの営業利益は21億ドル(同65セント)で,非GAAPベースの営業利益は23億ドル(同70セント)だった。
■2007会計年度第2四半期の業績(前年同期との比較) ----------------------------------------------------------------- 2007年Q2 2006年Q2 前年同期比 -------- -------- ---------- 売上高 255億ドル 226億ドル 13% GAAPベースの営業利益率 8.3% 7.3% 1ポイント GAAPベースの純利益 18億ドル 19億ドル -7% GAAPベースの 希薄化後1株当たり利益 0.65ドル 0.66ドル -2% 非GAAPベースの営業利益率 9.0% 8.0% 1ポイント 非GAAPベースの純利益 19億ドル 20億ドル -4% 非GAAPベースの 希薄化後1株当たり利益 0.70ドル 0.69ドル 1% ------------------------------------------------------------------ 出典:HP
地域別にみると,米大陸の売上高が前年同期比11%増の107億ドル,欧州/中東/アフリカ(EMEA)地域は同14%増の103億ドルだった。アジア太平洋地域は同16%増の45億ドル。
事業別の売上高は,個人向けシステム部門が前年同期比24%増の87億ドル。製品出荷台数は同30%増加した。ノート・パソコンの収入は同45%成長したが,デスクトップ・パソコンの収入は同9%増にとどまった。
画像処理およびプリンティング事業の売上高は前年同期比6%増の72億ドル。インクなどの供給品の収入が同10%増,企業向けハードウエアが同3%増,消費者向けハードウエアは同2%減だった。
企業向けストレージおよびサーバー事業の売上高は前年同期比8%増の46億ドル。サービス事業の売上高は前年同期比7%増の41億ドルだった。
ソフトウエア事業は前年同期比58%増の5億2300万ドルで,昨年買収した米Mercury Interactive(関連記事)の堅調な業績に支えられた。金融サービス事業は,前年同期比6%増の5億5000万ドルだった。
同社は,2007会計年度第3四半期(5~7月期)と通期の見通しも明らかにした。第3四半期の売上高は約237億~239億ドルの範囲,GAAPベースの希薄化後の1株当たり利益は60~61セントの範囲とみる。また,通期の売上高は約1005億~1009億ドルの範囲,希薄化後の1株当たり利益は2ドル51セント~2ドル53セントの範囲と予測する。
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