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米インテルでHPC事業を率いるリチャード・ドラコット氏。手にするのは同社のHPC仕様S3000PTに準拠したブレード・サーバー
米インテルでHPC事業を率いるリチャード・ドラコット氏。手にするのは同社のHPC仕様S3000PTに準拠したブレード・サーバー
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 米インテルがHPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)分野に本腰を入れ始めた。高性能コンピュータを学術研究機関だけでなく一般企業に拡販すべく,プラットフォーム(プロセサやチップセットの組み合わせ)の開発を進め,普及促進を図る。インテル幹部がこの5月に来日し,今後の取り組みを明かした。

 米調査会社IDCによると,HPCの市場規模は,2006年度は全世界で100億ドルだった。2010年にはこれが155億ドルに拡大すると見込む。インテルのリチャード・ドラコット氏(サーバー・プラットフォーム事業本部ハイパフォーマンス・コンピューティング統括部長)はこの数字を引き合いに出し,「HPCの適用分野は,もはや学術研究だけに限らない。製造,金融,流通などのビジネス分野で,その企業の競争力を左右する重要なツールだ。そのニーズが,このような市場の急拡大を支えている」と語る。

 インテルは2006年末にHPC向けのシステム・ボード仕様「S3000PT」を開発した。米ブルなど数社が、これを採用したブレード・サーバーを開発・販売している(写真)。S3000PT仕様のボードが搭載できるプロセサ数は1個だけ。その代わり,大きさは通常のサーバー用マザーボードの半分で,1Uのサーバー機に2枚搭載する形を採る。ボードに搭載したメイン・メモリーを1個のプロセサが占有できる。

 「科学計算の処理速度はメモリーへのアクセス速度に大きく依存するため,このような設計にした。HPC分野はもちろん,インターネット・サーバーやオンライン・ゲーム用のサーバーとしても最適だ」(ドラコット氏)。インテルは日本のサーバー・メーカーにもこのS3000PTの採用を推していくという。