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「EMC World 2007」で講演する米EMCのジョー・トゥッチ会長兼社長兼CEO
「EMC World 2007」で講演する米EMCのジョー・トゥッチ会長兼社長兼CEO
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米EMCが推し進めている「情報インフラストラクチャ構想」
米EMCが推し進めている「情報インフラストラクチャ構想」
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 「データ保管の新たなオンライン・サービスを提供したい。いわば“ストレージ・ソフトウエア・アズ・ア・サービス”だ」。米EMCのジョー・トゥッチ会長兼社長兼CEO(写真1)は5月21日(米国時間)、同社の年次カンファレンス「EMC World 2007」において、新サービスを発表した。仮称は「ストレージ・ソフトウエア・アズ・ア・サービス Data Vault option」で、提供時期は未定。堅牢な環境でデータを保管するのが特徴だ。

 Data Vault optionは、現在、米EMCが推し進めている「情報インフラストラクチャ構想」を実現する具体例となる。情報インフラストラクチャとは、情報の生成から利用、保管、廃棄にわたり、米EMCが必要だと考える8つの要素をまとめたもの(写真2)。新サービスは単にデータを保管するのではなく、これらの8要素をユーザーが組み合わせて利用できるようにするとみられる。さらにトゥッチ会長は、この8要素を強化するために、「今年度は、中小企業を中心に買収を続ける。買収企業数は昨年度と同じくらいで、21億ドル程度を投資する予定だ」と明言した。

 米EMCと米IDCが調査したところ、データ量の増加率は過去10年で年60%の割合に達し、2010年には年間で生成される情報量が9880億ギガ・バイトにも上るという。トゥッチ会長は、「どれだけ情報が大量に生成されても、情報そのものの安全性と利便性を同時に向上しなければ意味がない」と話す。具体的には、「すべての情報を暗号化し、さらにアクセス認証をする一方で、アクセスする権利を持つ人は簡単にその情報を利用できるようにする必要がある」(トゥッチ会長)とする。

 こうした安全性と利便性を重視した環境を整備するには、「セキュリティ・ソフトを導入するだけでは足りない。コンテンツ管理ソフトで情報に対するポリシーを設定・管理したり、ハードウエア・レベルで複製を回避できる仕組みを用意する必要がある」(トゥッチ会長)。さらに、「そうした堅牢な環境へ預けた情報へのアクセス料をバイト単位で課金するようなサービスへのニーズは高い」(同)と続ける。

 EMC World 2007は、5月21日から24日まで米オーランドのコンベンション・センターで開催する。600以上のセッションが設けられ、7000人が参加する予定である。