PR
写真1●米IBMでソフトウエア部門の責任者を務めるスティーブ・ミルズ上級副社長
写真1●米IBMでソフトウエア部門の責任者を務めるスティーブ・ミルズ上級副社長
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●米IBMグローバル・ビジネス・サービスのコンサルティング・サービスでSOAを担当するゼネラル・マネジャーのロバート・ルブラン氏
写真2●米IBMグローバル・ビジネス・サービスのコンサルティング・サービスでSOAを担当するゼネラル・マネジャーのロバート・ルブラン氏
[画像のクリックで拡大表示]

 「SOAの推進に必要なことの一つ『個人へのインパクト』ではWeb2.0が有効だ。その一つとして、(仮想世界である)Second Lifeを通じてSOAを広げていく」――。米IBMでソフトウエア部門の責任者を務めるスティーブ・ミルズ上級副社長(写真1)は、同社が米オーランドで開催しているSOAをテーマにしたカンファレンス「IBM IMPACT 2007」の基調講演において、こう語った。

 これは、同社がSOAに関する新教育プログラムとして、Second Lifeや3次元のキャラクタを活用したゲーム「Innov8(イノベイト)」を発表したことを受けてのコメントだ。Innov8は、3次元空間において、SOAに基づいたシステムがどのように効果を出すのか、現在とのギャップはどのようなものなのか、といったシミュレーションをゲーム形式で体験できるものである。

 そもそもミルズ上級副社長が主張する「SOAの推進に必要なこと」は、3つある。個人、ビジネス、技術それぞれへのインパクトだ。個人へのインパクトでは、SOAのプロジェクトに携わる人が他人の成功体験を経験することが重要だという。その点で、仮想体験サービスがうってつけというわけだ。Innov8は9月ころから提供する予定。このほか、オンライン・トレーニングやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)も設ける計画である。日本でのInnov8の提供も検討している。

 基調講演では、残る2つのインパクトについても言及した。ビジネスへのインパクトと技術へのインパクトは、やはり同日発表した「業界/業種特化型SOAロードマップ」で実現できるという。

 ミルズ上級副社長は、「企業には平均4000のアプリケーションと1万ものプログラムがある。これらはビジネスの要件に合わせて開発されてきたが、現在の複雑化したビジネスの変化についてこれなくなっている」と指摘。「もっと、ビジネスの変化に合わせて再利用できるようコンポーネント化していくことが重要」と続けた。

 コンポーネント化を進めるために同社は、保険、ヘルスケア、銀行、小売り、通信、製造という6業界において、8つの重要な業務プロセスを抽出。それぞれについて、SOAでコンポーネント化するための戦略「ビジネス・ブループリント」と、実装するために利用するフレームワーク「IBM SOA Industry Frameworks(SOA業種フレームワーク)」を用意した。これらが、「業界/業種特化型SOAロードマップ」である。

 グローバル・ビジネス・サービスのコンサルティング・サービスでSOAを担当するゼネラル・マネジャーのロバート・ルブラン氏(写真2)は、「このロードマップを利用することで、ユーザー企業は、企業として差別化できるプロセスと、できないプロセスとを分けることができる」と説明する。さらに、「SOAの推進は、業界差も地域差もない。今、始める人がイノベーションを推進していくリーダーとなる」と語った。

 IBMがSOAをテーマに世界規模でカンファレンスを開催するのは、今回が初めて。IBM IMPACT 2007は5月21日から25日までで、世界から4000人の参加を見込んでいる。