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 日本IBMは、UNIXサーバー「System p」シリーズの新製品を投入するのに合わせて、パートナー向けの新施策を発表した。他社製サーバーからSystem pシリーズへのリプレース案件を獲得したパートナーには、通常のインセンティブとは別に評価ボーナスを支給するというものだ。

 日本IBMは、新世代のプロセッサ「POWER6」を初めて搭載したミッドレンジのUNIXサーバー「System p モデル570」を6月8日に発表する。リプレース案件を対象にした評価ボーナス制度は、日本でのシェア拡大に弾みを付ける販売戦略の一つ。通常のインセンティブは製品の卸価格を下げるといった施策が多いが、評価ボーナスは実績を挙げたパートナーに金銭で報いる。SIだけを手掛けるパートナーがSystem pの販売に結びついた案件を獲得した場合でも、メリットを享受できるようにするためである。

 新施策の説明に立ったシステムp事業部の武藤和博事業部長は、「System pのパートナー支援策は、パートナーの数を増やすことより主要パートナーとの関係を緊密にすることに重きを置く」と、狙いを説明。評価ボーナスのほかに、(1)技術者教育を支援するため、米IBM研究所にパートナーの技術者を招いて現地での研修を開催する、(2)パートナー営業のスタッフを拡充するなど、日本IBMのパートナー営業支援体制を強化する--といった取り組みを進めるという。

 System pの新製品に搭載されるPOWER6は、動作周波数がマイクロプロセッサでは世界最高の4.7GHzを達成。コア当たりの性能をPOWER5の2倍に高めながら、同等の消費電力を実現した。仮想化技術としては、サーバーの中に設けた論理区画(パーティション)を、その区画上でOSやアプリケーションを動かしたまま別のサーバーに移動できる「LPM」をサポートした。10進数の浮動小数点演算をハードレベルで実現することで、会計処理などの高速化も図った。

 LPMは年内にもリリースする予定で、先行販売するモデル570はファームウエアの更新などで機能を提供する予定。同じころに、次期OS「AIX Version 6」ではOSレベルで同様のアプリケーションの仮想化を実現する「LAM」と呼ぶ機能を提供する計画。この技術を使えば、システムの計画停止をしなくてもサーバーをメンテナンスしたり交換したりできる。