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写真1●基調講演に立ったシスコのチェンバース会長兼CEO
写真1●基調講演に立ったシスコのチェンバース会長兼CEO
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写真2●Web2.0のコラボレーションで生産性を上げる時期だとアピール
写真2●Web2.0のコラボレーションで生産性を上げる時期だとアピール
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写真3●中央からの指令で動く時代から、相互協調の時代に
写真3●中央からの指令で動く時代から、相互協調の時代に
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写真4●デモの内容は、「TelePresence」などを活用した新しいコミュニケーション
写真4●デモの内容は、「TelePresence」などを活用した新しいコミュニケーション
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 「Interop Las Vegas 2007」で最初の基調講演に立ったのは、米シスコのジョン・チェンバース会長兼CEOだ。同会長は、ステージ上だけでなく会場内も歩き回り、時には来場者と顔を突き合わせるなど、独特のスタイルで聴衆にIT業界の展望を語った(写真1)。

 チェンバース会長は、インターネットはコミュニケーションやコラボレーション機能がけん引役となる新しいフェーズに入っているとする。1997年にコンピュータの展示会「COMDEX」の基調講演でIP通信による音声とデータの統合を掲げ、2000年には家電の展示会「CES」で、企業に代わってコンシューマがけん引役となると宣言してきた。2006年以降は、コンシューマ技術で蓄積されたコラボレーション技術によって企業が生産性をさらに向上させる変革期だという(写真2)。

 自社における生産性を高めた例として、買収完了までの期間の短縮を挙げた。2005年のサイエンティフィック・アトランタの買収完了までに45日かかったが、2007年2月のWebExの買収完了まではわずか8日で済んだという。

 さらに、経営層が一方的に指令を送る中央集権的な時代から、個々の部門や社員が相互作用する時代に入っているという視点も示した(写真3)。

 Web2.0に代表されるように、多くの企業が「2.0」を掲げているが、「IPによる音声とデータの統合」「コンシューマが牽引」という2つのステップを踏まえたうえで、シスコはさらに先を行くという意味を込めて「Cisco3.0」と呼んでいるようだ。

 講演途中には、通信の前に相手の状態が分かる「プレゼンス機能」を活用したコミュニケーションを題材にした、コメディ風のデモを実演した。プラズマ・ディスプレイを活用した遠隔地とのコミュニケーション・システム「TelePresence」などを活用したものである(写真4)。

 このほか基調講演では、モビリティやセキュリティ、および中小企業向けのソリューションなど、最近シスコが力を入れている分野を紹介したが、全体を通じて、Web2.0時代のコミュニケーションやコラボレーションによって、企業の生産性はさらに一段高められると強くアピールした。