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 日立製作所は,アーカイブ用途に特化したNASファイル・サーバー「Hitachi Content Archive Platform」を,2007年8月下旬に出荷する。アーカイブ用途向けソフトウエアを搭載した管理コントローラ(ノード)をクラスタリング構成で運用することで,性能とストレージ容量を増やせる。価格は,ノード1台で1280万円から。

 Hitachi Content Archive Platformは,重複データを格納しない,全文検索が可能,といった特徴を持つ,文書のアーカイブ用途に特化したNASファイル・サーバーである。企業が外部に送信した電子メールのコピーや文書管理システムに格納したデータなど,消すことのできない非定型データの長期保存に向く。情報漏えいの防止,データ改ざんの防止など,セキュリティや内部統制の用途に役立つ。

 同一内容のデータを重複して格納しないことにより,データ容量の膨張を回避する。格納したデータは消去しない,という運用がアーカイブの基本だが,ファイル単位で消去可能かどうかを制御できる。全文検索機能では,アーカイブ保存済みの文書の中から,登録済みの370種類のファイル形式やキーワード文字列などを用いた検索が可能である。

 ノードをクラスタリング構成で運用することで,ストレージの容量を増やすことが可能になる。ファイル共有の名前空間を束ねるグローバル・ネーム・スペースを利用して,複数のファイル共有サーバーを単一イメージで運用できる。ストレージ容量は標準で11T~412Tバイト。最大で1.3ペタ・バイトまで拡張できる。