野村證券は5月31日、グリッド・コンピューティングのシステム基盤を日本IBMとニイウスと共同で構築していくことを明らかにした。顧客から受けた注文を処理する営業フロント系に導入する。

 野村證券はブレード・サーバーを中心にグリッド・システムを開発することで、高性能かつ柔軟な基盤を構築する考え。システム規模は現時点で未定だが、「利用を始めた段階で、サーバー数千台以上の導入が期待できる」(野村證券)としている。

 構築プロジェクトは今年4月から始まっており、検証用の基盤システムを導入している。システムとしては日本IBMのブレード・サーバー「BladeCenter HS21」、米ジェムストーン・システムズのグリッド・ソフトウエア「GemFire」、シスコのInfiniBand対応のスイッチ「Cisco SFS 7000」などを使う。

 日本IBMは製品のほか米IBMにおける金融業におけるグリッド基盤の構築ノウハウ、ニイウスはジェムストーンを利用したグリッド構築の技術支援を中心に担当する。今後、07年末までにシステムに必要なテストや基本開発を終えて、08年には本番システムを構築する。

 日本IBMによると「日本の証券会社における金融特化のグリッド基盤の構築は初めてではないか」という。金融機関全体では、三菱東京UFJ銀行が05年に証券系システムのバックエンド系にグリッド技術を導入している。