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 米Hewlett-Packard(HP)は現地時間5月31日,中国・北京の清華大学とマルチメディア技術の開発で提携することを明らかにした。画像の自動分類,人の顔の表情認識,動画や音楽の分析技術などの研究に取り組む。これらの共同研究は,北京にあるHPの研究所「HP Labs China」で実施する。
 
 HPによれば,専門家だけでなくアマチュアによるマルチメディア・コンテンツが急増する中で,収集した何百万もの画像や音を認識し,分類できる高度なツールが必要となっている。同社は「この分野で世界的な技術を誇る清華大学と提携できることを喜ばしく思う」と述べている。

 この共同研究ではまず,デジタル画像の自動分類および顔認識に関する技術の向上,インターネット・コミュニティ向けの動画検索とリコメンデーション技術,音楽の分析および検索技術などに取り組む。具体的には,デジタル画像にラベルを付けなくても分類や検索ができるように,画像分析技術の研究を進める。音楽の検索技術では,サンプルの音楽を再生することで,リズムやメロディー,ボーカル,楽器などの要素をもとに,似た音楽を探し出せるような技術を研究する。
 
 さらに,特定の人物を指定する画像検索が可能になるとしている。この人物がほかの人と写っていたり,顔の一部が隠れていても,その人物が写っている写真を検出可能になるという。この技術の動画への応用にも取り組む予定だという。

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