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米Brocade Communication Systems CTOのMaxwell K.Riggsbee, Jr.氏
米Brocade Communication Systems CTOのMaxwell K.Riggsbee, Jr.氏
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 SANスイッチ大手のブロケードコミュニケーションズシステムズは,データセンター環境の改変需要に合わせ,近日中に,いくつかの新製品を市場に投入する。米Brocade Communication Systemsで製品戦略CTO(最高技術責任者)を務めるMaxwell K.Riggsbee, Jr.氏は新製品群を「データセンターに存在する機器同士の接続性を向上させるためのもの」と説明する。

 まず,新たにサーバー機接続用のホスト・バス・アダプタ(HBA)市場に参入する。これまで同社が手がけてこなかった分野だが,「サーバー機を含めてエンド・ツー・エンドでデータセンター全体を管理する」(Maxwell氏)ために参画する。製品は2つで,2007年夏に発売するFibreChannel接続用カードと,2007年5月30日に発売したiSCSI向けに特化したEthernetカードである。FibreChannel向けカードは米LSI Logic製を,iSCSI向けカードは買収した米SilverBack Technologiesの技術を用いている。

 また,遠隔地のデータセンター同士をダーク・ファイバなどで接続する用途向けに,ダイレクタ・スイッチ用の転送速度10Gビット/秒のFibreChannelカードを新たに投入する。従来製品では,4Gビット/秒だった。従来製品で10Gビット/秒クラスの転送速度を得ようとすると,WDM(Wavelength Division Multiplex,波長分割多重)において,4Gビット/秒を3波長消費しなければならなかった。今回10Gビット/秒のカードを用意したことで,WDM装置の波長を1つだけ消費すればよいことになるため,WDMにかかるコストを大幅に削減できるという。

 拠点に分散しているNAS(ファイル・サーバー)を中央のデータセンターにマイグレーション(移行)する用途では,既存の2つのソフトウエアを組み合わせた新ソフト「Branch File Manager」を投入する。米Tacit Networks(米Packeteerが買収)からOEM供給を受けたWAFS(Wide Area File Services)ソフト「Tapestry WAFS」の全機能に,米Brocade Communications Systemsが買収した米NuViewのファイル・システム運用管理ソフト「StorageX」の一部機能を追加したソフトである。

 Branch File Managerは,中央のデータセンターに配置したNASに対して,遠隔拠点のNASからデータを移行しやすくする。具体的には,StorageXが提供するグローバル・ネーム・スペースやデータ移行機能を用いて,データセンターのNASと拠点のNASとを,場所の違いを意識することなく共存して利用できるようにしつつ,拠点のNAS上にあるデータを徐々にデータセンター上のNASに移動させる。データの移動が終了した後も,これまでのTapestry WAFSと同様,データセンターのNASを遠隔マウントした形態で運用を継続できる。

 このほか,データセンターが抱える問題点の一つである熱問題(消費電力問題)への取り組みとして,同社はスイッチ機器の処理を,低消費電力の専用ASIC(特定用途向けIC)に担わせている。これにより,同社の大型ダイレクタ・スイッチ「Brocade 48000」では,非営利の第三者機関による測定で,384ポートで956ボルト・アンペアという結果を得た。競合他社の製品では,340ポートで2704ボルト・アンペアだったという。