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 全日本空輸(ANA)が5月27日に起こしたシステムトラブルの原因究明がほぼ終わり、早ければ13日にも発表する。原因調査に約2週間もかかったのは、スイッチと「ホスト接続系システム」との因果関係を特定することに手間がかかったため。

 ANAのシステム概要はこうである。羽田空港のカウンター端末から見て、(1)通信機器であるスイッチ、(2)スイッチからのデータを中継する「端末接続系システム」、(3)端末接続系システムとデータをやり取りする「ホスト接続系システム」、(4)国内線旅客の予約・発券から搭乗手続きまでを担う基幹システム「able-D」、といった順にシステムが並んでいる。

 今回のトラブルは、スイッチに障害が発生した後、ホスト接続系システムの処理性能が低下。それでable-Dでも正常に処理できなくなったという経緯だ。ホスト接続系システムはable-Dと同様、日本ユニシスが開発を担当している。ハードウエアも日本ユニシス製だ。スイッチは米シスコ製でNECが納入していたとされる。

 ユニシスが担当するホスト接続系のプログラムの一部にバグがあったもようだが、それが今回のトラブルの直接要因かどうかを巡り、情報が錯綜していた。日本ユニシスは籾井勝人社長が「(今回のトラブルは)当社のシステムに起因しているわけではない」と発言するなど“主犯説”を強く否定している。それだけに、ANAの発表内容が注目される。