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写真1 Revisorをyum installしているところ
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写真2 メニューに登録されたRevisor
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写真3 Revisorの起動画面 カスタマイズ・オプションは開発中である
写真3 Revisorの起動画面 カスタマイズ・オプションは開発中である
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写真4 作成するディストリビューションのメディアを選択する画面
写真4 作成するディストリビューションのメディアを選択する画面
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写真5 どのディストリビューションを基に作成するかなどを選択する画面
写真5 どのディストリビューションを基に作成するかなどを選択する画面
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写真6 開発中のパッケージが集められたrawhideを基にディストリビューションを構築できる
写真6 開発中のパッケージが集められたrawhideを基にディストリビューションを構築できる
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写真7 デフォルト設定のままディストリビューションを作成する場合の設定内容
写真7 デフォルト設定のままディストリビューションを作成する場合の設定内容
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写真8 パッケージの依存関係が解消された後の画面
写真8 パッケージの依存関係が解消された後の画面
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写真9 ディストリビューション製作中の画面
写真9 ディストリビューション製作中の画面
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 2007年5月31日に公開された「Fedora 7」には,さまざまな新機能が追加されている。特に面白いのが,FedoraベースのLinuxディストリビューション(spins)を自由に作成できるGUIツール「Revisor」だ。

 Fedora Projectでは,1CD/DVD Linuxを作成するためのツール「Kadischi」の開発をFedora Core 5の開発時点から進めてきた。Fedora 7では同様の機能を備えた「Pungi」が利用できる。Pungiだけでもカスタマイズ版作成は可能だ。Revisorのメリットは2つある。GUIだけを用いてカスタマイズ版が作成できること,デフォルト設定が用意されており,とりあえず動作するカスタマイズ版が簡単に作成できることだ。

 実際には,RevisorはPungiのフロントエンドとして動作しているため,Pungiの能力に依存している。ただし,Pungiの設定にはある程度の熟練が必要であるため,Revisorに習熟して物足りなく感じた後にPungiを試してみるとよいだろう。

 Revisorは,Fedora 7のインストール・メディアには含まれておらず,yumコマンドなどを用いてリポジトリからインストールする必要がある。フルインストール状態で,yumコマンドを実行したところダウンロード容量は約12Mバイト(16ファイル)だった(写真1)。

# yum install revisor

 Revisorを起動するには,[アプリケーション]-[システムツール]-[Revisor](写真2)を選ぶか,以下のように実行する。

# revisor

 すると,ウィザード形式のカスタマイザが起動する(写真3)。最初の選択肢は,作成するメディアの種類だ(写真4)。DVDイメージ,CDイメージ,起動してそのまま利用できるLiveイメージだ。Fedora 7では,インストール用のCDイメージが公開されていないため,CDイメージの作成にも意味がある。チェック・ボックスが用意されているものの,現在のバージョン(2.0.3.9-1.fc7)ではUSBブート版は選択できなかった。

 CDイメージを選び,次に進むと,設定ファイル(revisor.conf)のパス,製作のベースとなるFedora(Fedora Core)のバージョン,イメージ作成先ディレクトリを選択する画面に切り替わる(写真5)。

 ベースとして選択できるのは,「f7-i386」,「f7-ppc」,「f7-x86_64」のほか,一つ前のFedora Core 6,すなわち「fc6-i386」,「fc6-ppc」,「fc6-x86_64」である。最新の開発中パッケージをベースとして選ぶこともできる。「rawhide-i386」や「rawhide-ppc」,「rawhide-x86_64」を選択すればよい。どのベースを選択したかによって,選択できるレポジトリも変化する(写真6)。

 以下では,f7-i386を選んだ場合を紹介する。次画面では,デフォルト設定(sample-ks.cfgなど)を選択した(写真7)。これはカスタマイズに慣れていないユーザー向けの設定だ。この時点でカスタマイズを指定することもできる。

 次の画面は処理に時間を要する。Revisorがレポジトリ情報とパッケージの依存情報を自動的に収集するためだ。回線やレポジトリ・サーバーの混み具合にもよるが,約30分を要した。DVDイメージを選んだ場合はさらに時間がかかる。パッケージの依存関係を解消すると,画面は写真8のように変化した。

 いよいよ,インストール・メディアの作成画面に到達した(写真9)。この後は,パッケージのダウンロードからCDイメージの作成までが途切れなく進む。

 最後に,現時点の開発計画によると,USBメモリー(USBハード・ディスク)向けのほか,VMware,Xen,KVM上で動作するカスタマイズ版が作成できるようになるという。

 ちなみに,Fedora 7 DVDのインストールDVDについては,日経Linuxムック「これならできるLinux超入門」(2007年6月16日発売)の付録DVD-ROMに収録されています。