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 「データを中心に、ビジネス・プロセスとアプリケーションが密接に結びついている、これまでのERP(統合基幹業務システム)パッケージのアーキテクチャでは、柔軟なシステムを求める顧客の声に対応できない」。SAPジャパン ビジネスプロセスプラットホーム本部長を務める福田譲 バイスプレジデントは、同社が新たな製品群のコンセプトとして「BPP(ビジネス・プロセス・プラットフォーム)」を打ち出した理由について、こう説明する。

 SAPジャパンが打ち出すBPPの実体は、同社が提唱する「エンタープライズSOA(サービス指向アーキテクチャ)」を実現するためのアプリケーションと基盤ミドルウエアである。アプリケーション群「SAP Business Suite」とミドルウエア群「SAP NetWeaver」で構成する。「これまでのERPパッケージを否定するために、BPPを打ち出したのではない。ERPの考え方を拡大したのがBPPだ」と福田バイスプレジデントは説明する。

 エンタープライズSOAは、SAP版のSOA。「競合のSOAと異なる点は、多様なサービスを製品として提供できることだ」とエンタープライズSOA推進室の松本潤マネージャは強調する。具体的には、SAPが持つERPパッケージやCRM(顧客情報管理)、SCM(サプライチェーン・マネジメント)といったアプリケーションをサービスの集合体とみなし、エンドユーザーが定義したビジネス・プロセスに沿って複数のサービスを連携させて、新たなアプリケーションを作る。SAPのアプリケーションだけではなく、他社のパッケージ・ソフトや自社開発のシステムをサービス化することで、新たなアプリケーションに取り込むことも可能だ。

 「エンタープライズSOAを実現するために欠かせないのがBPP」(松本マネージャ)という。BPPには、アプリケーションをサービスとして扱えるようにするための「エンタープライズ・サービス(ES)」や、ESを管理するための「エンタープライズ・サービス・レポジトリ(ESR)」が含まれる。ESは「受注」「発注」など業務の視点からアプリケーションをサービスとして扱えるようにするための定義を記述したものだ。ESはSAPのアプリケーションとともに提供している。

 このほか、サービスを連携するために必要なミドルウエア「NetWeaver Process Integration」や、エンドユーザーがサービスの連携手順を定義するための「NetWeaver Composition Enviroment」などもBPPの一部である。これらの製品は、今年から来年にかけて順次提供予定だ。