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YouTube創業者のSteven Chen氏(左)とChad Hurley氏(右)
YouTube創業者のSteven Chen氏(左)とChad Hurley氏(右)
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 「以前から国際的なトラフィックが増えていた。Googleに買収されたことで,各国へのローカル化するためのリソースが得られた」---YouTubeの共同創業者のChad Hurley氏とSteven Chen氏は6月19日,フランスのパリで行われたGoogle Press Dayの会場からビデオ会議で記者会見し,日本語版を含む9カ国語版サービスの開始を発表した(関連記事)。

 Chen氏は「今回は9カ国だが,今後さらに多くの国へローカル化を広げていきたい。四十数カ国をターゲットにしたい」と語った。

 モバイル機器へのビデオ配信について,「次に来るのはモバイル。我々が配信しているのはショート・ムービーであり,モバイルにうってつけだ。ただ,どういうタイプのものを出していくのか,モバイル環境との整合性をいかに整合性をはかっていくのか検討していきたい」(Chen氏)とした。

 YouTubeには,多数の著作権者の同意を得ずにアップロードされたコンテンツが存在し,米Viacomは2007年3月に10億ドルの賠償を求める訴訟を起こしている(関連記事)。「Viacomの訴訟に関しては,デジタルミレニアム著作権法DMCAについて誤解があると考えている」(Hurley氏)。

 このようなコンテンツを排除するために,フィンガープリンティング(指紋)技術の導入を検討している(関連記事)。「1日何十万ものビデオがアップロードされている。あまりにも量が多い。そのような状況の中で,コンテンツ所有者と協力しながら進めていかないと整理できない。難しい部分もあるが,Googleの技術と組み合わせ,ツール群をコンテンツ・プロバイダに提供し,コンテンツをデータベース化してトラッキングしていきたい」(Chen氏)。ただし,導入時期については明言しなかった。

 ビデオ配信では,JoostのようなP2P(ピア・ツー・ピア)型のアーキテクチャを採ることで高精細の動画を配信するサービスも出てきている(関連記事)。Hurley氏は「中央のサーバーで管理することで一貫したサービスを提供することができる。PtoPにすることでコンテンツをきちんと管理しパートナーとうまく協力していけるのか」と,P2P型サービスへの参入については否定的な見解を示した。