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 米マサチューセッツ州が米国時間7月2日,同州で利用するオフィス・スイート製品に関する技術規定書「Enterprise Technical Reference Model(ETRM)v.4.0」の草案を公開した。草案では,使用する文書ファイル形式として新たにEcma-376を加えた。マサチューセッツ州は,草案に対する意見を7月20日まで受け付ける。

 Ecma-376は,米Microsoftのオフィス・アプリケーション向け標準ファイル形式「Office Open XML(OOXML)」をベースにした仕様。国際的な標準化組織Ecma Internationalが2006年12月にEcma標準(Ecma standard)「Ecma-376」として承認(関連記事:標準化組織Ecma,オフィス・アプリ向けファイル形式「Office Open XML」を承認)。2007年4月よりISO(国際標準化機構)の国際標準化に向けたプロセスが進められている(関連記事:Microsoftのファイル形式「Office Open XML」,国際標準化の投票段階へ)。

 さらにETRM v.4.0の草案では,以前から採用していた文書ファイル形式OASIS Open Document Format for Office Applications(OpenDocument)のバージョンを新たにv1.1とした。OpenDocumentはML関連の標準化団体Organization for the Advancement of Structured Information Standards(OASIS)が標準仕様として承認した仕様で,ISO標準にもなっており,オープンソースのオフィス・スイート「OpenOffice.org」や,米Sun Microsystemsの「StarOffice」,KDEプロジェクトの「KOffice」,米IBMの「Workplace」などが採用している。 Microsoft Office 2007はOpenDocumentに未対応である。

 マサチューセッツ州は,米Adobe SystemsがPortable Document Format(PDF)仕様をISOへ提出して標準化に取り組んでいることから,ETRM v.4.0の草案でPDFに関する記述を変更した。

 米メディア(CNET News.com)によると,IBMはETRMへのOffice Open XML仕様追加に反対を表明したという。

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