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 情報処理推進機構(IPA)は,ソフトウエア開発プロジェクトに関する情報を自動的に取得し,分析可能にする「EPM(Empirical Project Monitor)ツール」について,機能や使い勝手に関する評価を行うモニター企業の募集を開始した(IPAの関連サイト)。

 今回募集するのは,EPMツールを実プロジェクトに適用する意欲を持つ企業や組織。モニター企業は後日,IPAが実施するアンケートに回答する必要がある。一方,管理の都合上,IPAはモニター企業や組織を100程度に絞る計画であり,EPMに関心がある場合は早めに応募した方がよさそうだ。

 IPAがモニターにかけるEPMツールは,(1)作成あるいは削除したプログラム・コードの行数,(2)メールをやり取りした回数,(3)バグの件数などを自動で収集し,その結果をリアルタイムで図示したり,分析可能にするもの。例えば,開発者ごとのソースコードの規模の推移を時系列で表示したり,未解決の障害件数とその解消件数や解消に要した時間などを把握できる。

 EPMツールなどを使わずに,こういった情報を把握しようとすると,日々,開発者に報告させるなど,現場サイドの負担が大きくなる。EPMツールは,成果物のリポジトリやバージョン管理ツール,メール管理システム,バグ追跡システムなどから,必要な情報を自動取得するので,「現場にほとんど負担をかけずに,プロジェクトの実態を定量的に把握できる」(IPA傘下のSEC=ソフトウェア・エンジニアリング・センターの鶴保征城所長)。

 EPMツールはもともと,文部科学省が主導する実証的なソフトウエア・エンジニアリングに関する研究開発プロジェクトである「EASEプロジェクト」を通じて開発され,オープンソース・ソフトとしてすでに公開されている。IPAは,これに手を入れて,機能強化や品質の向上,インストールの簡易化などを実施した。今回,モニターを募集するのは,実際の利用を通じてさらに機能を洗練させるのが目的だ。なお実際に利用するには,Linux搭載のIAサーバー(最少スペックはXeon 3GHz,主メモリー1GB,HDD200GB)が必要になる。